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逸話と機能性を重ねあわせたロゴマーク | hummel(ヒュンメル)

逸話と機能性を重ねあわせたロゴマーク | hummel(ヒュンメル)

(画像引用元:サカイク

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、デンマークを代表するスポーツブランド「hummel(ヒュンメル)」のロゴマークを取り上げます!

1.hummel(ヒュンメル)のロゴマークの歴史と由来

hummel(ヒュンメル)が生まれたのは1923年のこと。2015年3月現在の拠点はデンマークですが、元々はドイツで生まれたスポーツブランドでした。
実はヒュンメルは、スタッド(金具)付きのスパイクを考案したことで知られている企業。創業者であるアルベルト・ベスマーが、雨の日に泥沼と化したグランドを駆けまわる選手たちにヒントを得て作りだしたものでした。
スパイクの誕生は、サッカー界、ひいてはスポーツ界に劇的な変化をもたらしました。アルベルト・ベスマーの発案がなければ、スパイクの誕生はまだまだ先立ったかもしれません。ヒュンメルの誕生はスパイクの誕生でもあったのです。

そんなhummelのロゴマークはハチのような形をしたデザインが特徴的ですよね。このロゴマークは「マルハナバチ」というハチの一種を表しています。
実は「hummel」という単語自体が、ドイツ語で「マルハナバチ」と言う意味を持っており、社名もロゴマークもマルハナバチで統一されています。しかし、なぜマルハナバチを採用したのでしょうか。

それは、マルハナバチの持つ逸話に関係しています。マルハナバチは、その大きな体では航空力学の理論では飛ぶことができないと言われています(今はその仕組が少しずつわかってきています)。しかし、皆さんも御存知の通り、マルハナバチは花畑を飛び回っていますよね。
アルベルト・ベスマーは、スパイクの装着によって、これまで不可能だった動きができるようになった選手たちと、理論上飛べないと言われているマルハナバチが飛んでいる事実を重ねあわせ、社名とロゴマークに「ヒュンメル」と名づけたそうです。

2.サプライヤー契約を結ぶV・ファーレン長崎のロゴマークは…

時を超えて2014年。日本のサッカー界で躍進を続けるV・ファーレン長崎がヒュンメルとサプライヤー契約を結びました。V・ファーレン長崎のロゴマーク(エンブレム)は、長崎の県鳥であるオシドリとなっていますが、実はハチの天敵には鳥も含まれており、ロゴマークを並べると一瞬ドキッとしてしまいます。

0331V・ファーレン長崎ロゴマーク
(画像引用元:サカイク

実際はオシドリは雑食性ですが、主にどんぐりなどの植物食を主食としているということ。安心しましたが、今回のようにロゴマークの取り合わせによっては、周囲をドキッとさせてしまうことも起こりそうですね。

※参考サイト
hummel公式サイト

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