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試合にかける姿勢がロゴマークに | LACOSTE(ラコステ)

試合にかける姿勢がロゴマークに | LACOSTE(ラコステ)

(画像引用元:2.11.2010 28/365 by Phil Roeder | Frickr

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、ポロシャツが有名なアパレルブランド「LACOSTE(ラコステ)」のロゴマークを取り上げます!

1.LACOSTE(ラコステ)のロゴマークの歴史と由来

LACOSTE(ラコステ)は1933年に創業したアパレルブランドで、1929年に引退したプロテニスプレーヤー・ルネ・ラコステ氏と、当時ニット製造会社のオーナーを務めていたアンドレ・ジリエ氏によって創設されました。
さまざまなアパレル商品を製造・販売しているラコステですが、なかでもポロシャツのイメージが強い方が多いのでは。
これはもともとラコステ氏自身が、テニスをプレイする際に適したウェアとしてニットシャツ(後のポロシャツの原点)の製造・販売を始めたことが大きく影響しているそうです。

そんなラコステのロゴマークといえば、右を向いて口を開けるワニのイラストですよね。
このロゴマークが生まれるきっかけとなったのは、ラコステ氏がプロテニスプレーヤー時代に行ったというある試合がきっかけだったと言います。
その試合とは、ラコステ氏がフランスチームの一員として、フィラデルフィアで行われたデビスカップの予選会に参加した時のこと。当時たまたま街なかで目についたワニ皮のスーツケースを気に入ったラコステ氏は、チームのキャプテンにスーツケースをかけて勝負しないかと持ちかけます。そんなラコステ氏に対しキャプテンは、対戦相手に勝ったらプレゼントすると約束したそうです。

試合の結果、ラコステ氏は約束した勝負に勝つことはできませんでした。しかし、その話を聞いたあるジャーナリストが、「ラコステ氏はワニ革のスーツケースを手に入れることはできなかったが、その戦いぶりはまるでワニのようだった」と語ったことから、ラコステ氏には「アリゲーター」「クロコダイル」の異名が付けられたそうです。
ラコステのロゴマークは、創業者ラコステ氏のプレイスタイルを表したものだったんですね。

2.左を向いているワニはLACOSTE(ラコステ)じゃない!?

実はラコステとよく似たロゴマークを掲げている企業があります。それが「クロコダイル」です。

試合にかける姿勢がロゴマークに | LACOSTE(ラコステ)
(画像引用元:ヤング産業株式会社

一見関係のありそうな2社ですが、実はこの2社は全く関係がないそうです。
そのため、ロゴマークを巡って商標権に関する裁判も行われていたとか。

こうした商標権に関するトラブルを防ぐためにも、ロゴマークを作成するときには事前に似たようなロゴマークがないか、調べられる範囲で確認しておいたほうがよいでしょう。

※参考サイト
ファッションブランドのワニのマークの疑問|商標登録LEO

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