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称号がモチーフになったロゴマーク | Reuters(ロイター)

称号がモチーフになったロゴマーク | Reuters(ロイター)

(画像引用元:ニコニコ生放送

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、世界屈指の情報通信社トムソン・ロイター・マーケッツ社が誇る「Reuters(ロイター)」のロゴマークを取り上げます!

1.Reuters(ロイター)の歴史とロゴマークの由来

ドイツ人のポール・ジュリアス・ロイター氏によって、ロイター社がイギリスのロンドンに誕生したのは1851年のこと。英仏海峡の海底ケーブルを使い、パリやロンドンのニュースを配信し、1856年頃からはアヴァス、ヴォルフとともに国際協定を結び、世界へのニュース配信権を三者で独占するなど、設立当初から世界に影響力を持つ通信社として成功を収めています。

こうした功績を認められ、1871年にはロイター氏がドイツから男爵の称号を得ることとなります。ロイター社として初めて掲げたロゴマークは、この時与えられた紋章を基に作成されたものです。

称号がモチーフになったロゴマーク | Reuters(ロイター)
(画像引用元:ISPSD.COM

1918年以降はロゴタイプだけとなり、その後2015年まで8度もデザインが変更されていますが、統一性が現れだしたのは1968年のドットで描かれたロゴタイプ以降。このドットは、当時通信社が必ず持っていた、通信機の記録媒体である紙テープに開けられた穴を表しているそうです。

1996年には約80年ぶりにシンボルマークが復活。昼も夜も絶え間なく情報を伝え続けるという意味を表した、青とオレンジ、白のロゴマークが使用されており、ロゴタイプに用いられていたドットデザインはシンボルマークに使われることとなります。

2008年にトムソン社に買収された後も、ドットをあしらったロゴマークは継承されています。世界中に情報が広がるようなイメージを与えるロゴマークは、今後もたくさんの正しい情報を、私たちに与えてくれるという、ロイターの決意を表しているのかもしれません。

※参考書籍
ロゴライフ 有名ロゴ100の変遷(著:ロン・ファン・デル・フルーフト)

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