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スポーツチームや店舗向け|エンブレムロゴの作り方と事例集

エンブレムロゴは、チームやお店の「所属感」「信頼感」「らしさ」をひと目で伝えやすいロゴ形式です。結論から言うと、初心者でも「用途を先に決める → 型(シールド/丸など)を選ぶ → 文字とモチーフを3層で整理 → テンプレで1案作る → 単色チェック」で、ちゃんと使える土台まで作れます。ロゴの要素としては、シンプルさ・一貫性・ターゲット理解・記憶に残ること・媒体に合わせた適応力が特に効きます。

Contents

エンブレムロゴとは?普通のロゴと何が違うのですか

ロゴは大きく「文字(ロゴタイプ)」と「図形(シンボルマーク)」で考えると分かりやすいです。エンブレムは、その両方を“章(バッジ)”みたいにひとつのまとまりで見せるイメージです(盾・円・リボンなどの枠の中に、チーム名やモチーフを入れる形です)。

スポーツチームや店舗にエンブレムが合う理由はシンプルで、使う場所が多いからです。ユニフォーム、SNSアイコン、看板、ステッカー、グッズ、印刷物など、あちこちに載っても「同じ団体だ」と伝わりやすい作りになっています。媒体が変わっても耐える設計(適応力)が重要だ、という考え方とも相性がいいです。

まず最初に決めること(ここを飛ばすと迷子になります)

初心者が詰まりやすいのは「デザインソフトが使えない」よりも、実は「何を作れば正解か分からない」問題です。なので、最初にここだけ決めます。

1) 使う場所(用途)を1行で言う

例)

  • 少年団のユニフォーム胸(刺繍もする)
  • 店舗の看板とショップカード、Instagramの丸アイコン
  • eスポーツの配信サムネとSNS、Tシャツ

用途が決まると、細かさの上限が決まります。刺繍や小さいアイコンに使うなら、細い線や小さすぎる文字は避けた方がうまくいきます(のちほどチェック方法も書きます)。

2) 伝えたい印象(3語)を決める

例)

  • 速い / 熱い / 団結
  • 上品 / クラシック / 信頼
  • 親しみ / 地元感 / 温かい

ターゲット理解が大事、という話はロゴ全般で共通です。

3) 入れたい要素(必須と任意)を分ける

必須:団体名(英字表記にするか)、競技/業種、メインカラー
任意:創設年、地域名、スローガン、番号、マスコットなど

ここまで決まると、デザインは「組み立て作業」になります。

エンブレムの定番レイアウト(初心者はまずここからが安全です)

エンブレムは自由に見えて、勝ちパターンがだいたい決まっています。
まずはテンプレに寄せてOKです。

型(外枠)で迷ったら

  • シールド(盾):伝統、強さ、クラブ感。サッカー・ラグビー・部活に強い
  • サークル(円):親しみ、まとまり。野球、地域クラブ、店舗に強い
  • バッジ(角丸/プレート):モダン、ストリート。eスポーツやアパレルに強い
  • リボン付き:格・表彰感。大会や周年にも強い

3層で考えると一気に作りやすくなります

  • 外側:団体名(読みやすい大文字が多い)
  • 真ん中:象徴モチーフ(動物、道具、地域)
  • 下側:競技名、創設年、スローガン(小さめ)

この「3層」にすると、情報が散らからず一体感が出ます。
一貫性がロゴに効く、という基本にも沿います。

初心者向け|エンブレムロゴの作り方 7ステップ

ここからは、IllustratorもCanvaも未経験でも進められる順番で書きます。途中で「自作ルート」と「依頼ルート」に分岐できるようにしています。

ステップ1:参考(好き)を10個集めます

いきなり描かず、先に集めます。リサーチがロゴ作りの基盤、という考え方は王道です。集め方は雑でOKです。スクショで十分。見るポイントは3つだけです。

  • 外枠の型(盾/円/バッジ)
  • 文字の置き方(上だけ、上下、円周)
  • モチーフ(動物/道具/地域/頭文字)

ステップ2:モチーフを「3案」まで絞ります

候補は多いほど迷います。なので3案で止めます。

例(サッカーチームなら)

  • 動物:狼、鷲、ライオン
  • 道具:ボール、スパイク、盾
  • 地域:山、川、星、名産

店舗なら

  • 業種道具(ハサミ、カップ、レンチなど)
  • 価値(手仕事、早い、丁寧)を象徴する形
  • 地名やシンボル(山、波、花)

ステップ3:ラフを紙に3枚描きます

ここで大事なのは「配置」だけです。絵のうまさは不要です。
1枚目:盾、2枚目:円、3枚目:バッジ、みたいに型を変えると進みます。

ステップ4:テンプレで“形”にします

ここからPC/スマホで作業です。完全にゼロから描くのではなく、テンプレで組んでいきます。

  • Wixは「テンプレを選ぶ → ロゴ名を入れる → カスタマイズ → 公開」という流れで作れる、と案内しています。
  • Adobe Expressもロゴ作成のテンプレや作成導線があり、ブラウザで進められます。
  • ユニフォーム用途が強いなら、TeamMax(Teamorder)のエンブレムメーカーのように「エンブレムのパーツを組み合わせて簡単に作成できる」系が相性いいです。
  • 既製の“エンブレムデザイン”から選んで近いものを探すこと自体が近道です。
  • 「デザインを作るというより、作成シミュレーターや提案をもらう」という選択肢もあります。

ステップ5:チェック(ここで一気にプロっぽくなります)

最低限、次の5つをやります。ロゴの要素としても筋がいいです。

  1. 2cmサイズ(スマホの小さい表示)でも読めますか
  2. 白黒(単色)にしても形が崩れませんか
  3. 線が細すぎませんか(刺繍や印刷で潰れます)
  4. 色がバラバラに見えませんか(一貫性)
  5. 似たロゴが多いモチーフをそのまま使っていませんか(のちほど注意点で深掘りします)

ステップ6:出力(納品データの形にします)

初心者でも、最低限この2つがあると困りません。

  • PNG(背景透明):SNSや資料用
  • SVGまたはPDF:印刷や加工用(できるサービスなら)

ステップ7:必要なら、ここで「依頼」に切り替えます

テンプレで作った案は、依頼時の“たたき台”としてめちゃくちゃ強いです。言葉で説明しなくても「こういう方向で」と伝わるからです。

自作するならどのサービスがいいか?用途別おすすめ!

ここは「おすすめ一覧」で終わらせず、初心者が判断できる基準で書きます。

ユニフォーム・チームウェア用途が強い人

刺繍やマーキング前提なら、ユニフォーム文脈の機能があるサービスがラクです。TeamMaxのエンブレムメーカーは、パーツ組み合わせで作る方向を明示しています。V-ELEVENも、作成シミュレーターや提案などの導線があります。

向いている人:部活、少年団、社会人クラブ、イベントチーム
注意点:細かいグラデや極細線は避ける(潰れやすい)

店舗(看板・名刺・SNS)も全部まとめて使いたい人

Wixのようにブラウザでテンプレから作る系は、スピードが出ます。Adobe Expressもロゴ作成の導線があり、デザイン未経験でも手順を追いやすいです。

向いている人:個人店、サロン、キッチンカー、ジム
注意点:テンプレのままだと“どこかで見た感”が出るので、色と文字、モチーフの組み合わせは必ず変える

そもそもデザインを考える時間がない人

外注も現実的です。オンラインロゴメーカーの手軽さは強い一方で、独自性が必要ならプロ依頼の方が合う、という整理はよく言われます。

依頼するならどこがいいか?初心者向けに比較

「プロに頼む」と言っても、選択肢がいくつかあります。相場感も含めて、判断しやすい形にします。

依頼先のざっくり比較表

依頼先目安費用進めやすさオリジナリティ向いている人
ロゴ作成サービス(テンプレ/メーカー)無料〜低価格とても簡単低〜中とにかく早く欲しい
ココナラ平均2万円前後(データのみ8,000円前後も)依頼しやすい予算を抑えつつ相談したい
ランサーズ等クラウドソーシング1.1万円(税込)〜依頼可能、コンペは2.75万円(税込)〜方式が選べる中〜高複数案から選びたい、実績を見て選びたい
ロゴ制作会社5万円〜80万円(幅広い)打ち合わせが丁寧ブランディング含めて作りたい

依頼で失敗しない「依頼文テンプレ」

ここを曖昧にすると、修正が増えてしんどくなります。方向性を最初に揃えるのがコツです(修正費の話にもつながります)。

依頼文テンプレ(コピペ用)

  • チーム/店舗名:
  • 業種/競技:
  • 用途:例)ユニフォーム胸刺繍、SNSアイコン、看板
  • 希望の型:盾 / 円 / バッジ / おまかせ(近い参考あり)
  • 入れたい文字:例)TEAM NAME / 地域 / 創設年
  • 入れたいモチーフ:例)狼、ボール、星(3案まで)
  • 避けたいこと:例)可愛すぎる、細かすぎる、グラデ多用
  • 希望カラー:例)紺+白、差し色に赤
  • 納品形式:PNG(背景透明)必須、可能ならSVG/PDF
  • 希望納期:
  • 参考ロゴURL(3〜10個):

よくある失敗と直し方

失敗1:情報を入れすぎてゴチャゴチャします

対策:優先順位を決めます。

まずは「団体名」と「象徴モチーフ」だけでも成立させて、創設年やスローガンは後から足します。複雑なデザインは覚えにくい、という指摘はロゴ全般でよく当てはまります。

失敗2:色が多くてチームカラーが弱くなります

対策:メイン2色+差し色1色までが無難です。

色の一貫性は信頼にもつながる、という考え方が基本です。

失敗3:小さくすると読めせん

対策:単色化と縮小テストをします。

媒体に合わせた適応力が重要、という話そのものです。

失敗4:似たロゴになってしまい不安です

対策:同業・同競技のロゴを検索して「形」「動物」「文字配置」が被りすぎていないか確認します。商標や類似の問題もチェック項目として挙げられています。

なお、ロゴは著作権だけでなく商標(トレードマーク)にも関係します。たとえば単純な形のロゴでも、商標として保護され得ることが明記されています。

事例集|スポーツチーム・店舗向けエンブレムの実例(画像URLつき)

ここは「真似して使う」ためではなく、「構造の勉強」用です。配置、情報量、色数、モチーフの置き方を観察するのが目的です。

スポーツ系(国内例)

フットサルクラブチーム エンブレム(バット+野球ボール+サークル型)

出典:全国草野球大会サイトPRIDE JAPAN チーム slammer’s

野球のバットと野球ボールをうまく組み合わせサークル型のロゴマークになります。野球のアイテムと創立記念の「SINCE2005」と「BASEBALL TEAM」の文字をサークル枠上に配置することで、一目で野球チームだとわかるまとまりの感じられるデザインに仕上がっていますね。

少年サッカーエンブレム(青竜+サッカーボール+頭文字E+シールド型)

東の霊獣「青竜」をモチーフにしたエンブレム。サッカーボールに、東の霊獣「青竜」を絡めたデザイン。力強いダークブルーを基調に、ゴールドのアクセントを加ることで、しなやかで、力強いプレイスタイルを表現しています。east(東)から東の霊獣である青竜がモチーフとして採用しており、青竜の手の部分には頭文字の「E」の文字が隠されていますね。

eSports 用 チームロゴマーク(シンプル)

Fnaticは、伝統的なチームロゴをFnaticブランドの新たな美学に合わせてシンプル、クリーン、シャープな形状に変更をしました。これによりアパレル、ハードウェア、ゲーム内、デジタル展開など様々なケースにおいても適用性が増したとしています。チーム名「Fnatic」の頭文字「F」と「n」を組み合わせたような、逆さまのFと「i」が合体したような抽象的なデザインで、シンプルながらも力強さ、先進性、そしてeスポーツ界のパイオニアとしてのアイデンティティを表現したモダンで記憶に残りやすいデザイン。

eSports 用 チームロゴマーク(キャラクターモチーフ)

esportsinsider「Best and worst esports rebrands

向かって左が元々のロゴマークであり、右が2020年のリブランディング後のロゴマーク。両方ともライオンのマスコットを中心にデザインされていました。これは、チームのデンマーク/スカンジナビアの起源を反映し、バイキングのような獰猛さ、勇気、持久力、そして野心を象徴することを目指したものです。ライオンのモチーフからもわかるように、ブランドの識別子として「勇気 (Courage)」「持久力 (Endurance)」「野心 (Ambition)」を掲げたデザインです。
※North Esportsは残念ながら投資家の撤退とCOVID-19パンデミックの影響により、2021年2月に活動を停止し解散しています。

店舗系(世界観づくりの参考:バッジ/エンブレムっぽい見せ方)

店舗のロゴは看板やロゴとして店の印象を左右する、という整理がされています。一方で、有名ロゴは商標としての制約があるので「構造の参考」に留めるのが安全です。

Harley-Davidson(シールド型の王道)

Harley davidson logo出典 :
Wikipedia

FAQ|よくある質問

Q1. デザイン未経験でも本当に作れますか

作れます。ポイントは「ゼロから描かない」ことです。テンプレやパーツ型ツールで形を作って、チェック(縮小・単色)で整えると完成度が上がります。パーツ組み合わせで作れる、と明示しているサービスもあります。

Q2. 何色にすればいいか分かりません

最初は2色がおすすめです。色はブランドの一貫性に直結し、信頼性にも影響するという考え方があります。迷ったら「チームカラー/店舗の内装の基調色」をメインにして、差し色は1色までにすると破綻しにくいです。

Q3. 依頼する場合、相場が広すぎて決められません

まずは「いつまでに」「何に使うか」「どれくらいオリジナルが必要か」で決めるのが現実的です。目安として、ロゴ制作会社は5万円〜80万円といったレンジが紹介されています。ココナラは平均2万円前後、データのみなら8,000円前後のサービスもある、とされています。ランサーズは1.1万円(税込)から依頼可能、コンペは2.75万円(税込)からという案内があります。

Q4. 似てしまうのが怖いです

同業・同競技のロゴを並べて、外枠の型、モチーフ、文字配置が同じになっていないか確認します。さらに商標や類似の確認もチェック項目に入れるべき、という説明があります。

まとめ

エンブレムロゴは、スポーツチームや店舗のように「使う場所が多い」組織に向いています。初心者でも、次の流れにすると迷いません。

  1. 用途(どこで使うか)を先に決めます
  2. 型(盾/円/バッジ)を選びます
  3. 団体名・モチーフ・補助情報の3層で整理します
  4. テンプレやパーツ型ツールで1案を作ります(WixやAdobe Express、エンブレムメーカーなど)
  5. 縮小・単色・色数・線の太さでチェックして整えます(シンプルさと適応力が効きます)
  6. ここまでやって「もっと良くしたい」と思ったら、作った案をたたき台にして外注すると成功率が上がります

この記事のテンプレ(依頼文テンプレ)と事例集(画像URL)を、そのまま下書きや発注に使って進めてみてください。

著者写真

sakuma

監修

株式会社シンプルワークス/デザイナー

入社10年。Webデザイン/SEO/ロゴデザインを中心に、制作から運用改善まで横断対応。成果につながる“使われるデザイン”を追求しています。

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