ロゴにはいろいろ種類がありますが、店舗やクラブ・チームに特に相性がいいのがエンブレム型ロゴです。エンブレムは、シンボル(図形)と文字要素が一体化した、徽章・紋章・バッジに近いデザインで、伝統感や“所属感”を出しやすいと言われます。
一方で、エンブレムは「要素が多い」ぶん、初心者が作ると潰れやすいのも事実です。SNSアイコンでは読めない、Tシャツにすると線が消える、刺繍にすると細部が崩れる……こういう事故が起きやすいです。
この記事では、デザイン未経験でもスマホだけで作れるように、エンブレムの型、配置ルール、失敗しない5ステップ、そして印刷・刺繍でも潰れないデータの作り方までまとめます。事例探しの導線も付けます。
Contents
エンブレム型ロゴとは
エンブレム(emblem)は、団体や組織のアイデンティティを示すためのデザインとして使われることが多く、校章や社章のような“徽章”イメージに近い、と整理されています。
エンブレム型ロゴの典型的な構造
- 外枠(盾・円・バッジ形状など)
- 中央モチーフ(アイコン、動物、道具、頭文字など)
- 文字(店名/チーム名、創業年、地域名、スローガン)
- 補助パーツ(リボン、星、ライン、月桂冠など)
この「枠+中心+文字」のセットがあるだけで、“ちゃんとした団体感”が出やすいのが強みです。
店舗やクラブにエンブレムが向く理由
エンブレムが強いのは、用途の幅が広いからです。特にクラブやチーム系は、Tシャツやユニフォーム、ステッカー、記念品など、ロゴを貼る場所が多いです。
たとえば部活Tシャツのデザイン例として、エンブレム風ロゴ(ボールやゴールネットなど)をモチーフに一体感を表現するのが人気、と紹介されています。
また、記念品・グッズ展開を考えるなら「小ロット」「短納期」「印刷の再現性」なども含めて設計したいところで、オリジナルグッズ制作サービス側でも短納期や印刷対応を強みとして打ち出しています。
事例の集め方
最初から自力で考えない方が早いです。プロの事例を見て「型」を拾うのが最短です。
事例集の探し方
- ポートフォリオで“エンブレム”を検索して形のバリエーションを見る
- テンプレ集で「枠」「リボン」「星」など部品の使い方を見る
- Tシャツ/ユニフォーム例で、実際にプリントしたときの見え方を見る
具体的な参考導線
- ランサーズのポートフォリオには、エンブレムやエンブレムロゴの事例一覧があります(多様なテイストを俯瞰しやすい)。
- PhotoshopVIPは、フォントや色を変えるだけで使える無料ロゴテンプレート集(80種)をまとめています。
- Tシャツ用途なら、エンブレム風ロゴの実例が載っている部活Tシャツデザイン集が参考になります。
事例を見るときのコツ
- 形だけ真似する(盾、円、帯、星の数など)
- 色は真似しない(自分のチームカラーに合わせる)
- 文字配置のルールを拾う(上弧、下帯、左右分割など)
エンブレムの“型”6種類
エンブレムは「型」を選べば、あとは中身を埋めるだけになります。
- 円形バッジ型 ・SNSアイコンに強い ・中心モチーフ+外周文字が定番
- 盾(シールド)型 ・クラブ、スポーツ、バー、バイク系など“男前”寄りに強い ・伝統感を出しやすい
- リボン帯つき型 ・店名を帯で強調できる ・イベント名や周年表記も入れやすい
- 月桂冠(リース)型 ・受賞・品質・プレミアム感に寄る ・カフェ、ベーカリー、サロンにも合わせやすい
- モノグラム中心型(頭文字) ・文字が長いクラブ名に便利 ・刺繍やワッペンで強い
- スタンプ型(消印・スタンプ風) ・ヴィンテージ、ハンドクラフト系に合う ・印刷のかすれ表現は“本番用途”では控えめが安全
失敗しないエンブレム設計ルール
エンブレムは盛れる分、設計ルールを決めないと破綻します。
ルール1:情報は最大でも4要素まで
おすすめの4要素
- 店名/チーム名
- モチーフ(1つ)
- 地域名 or スローガン(どちらか)
- 創業年/設立年(入れるなら小さく)
ルール2:色は1〜2色+白黒で成立させる
色を使いすぎるのはロゴの失敗要因としても挙げられがちです。
まず白黒で成立→最後にチームカラー、が安全です。
ルール3:線の太さを先に決める(細線は禁止気味)
特に刺繍や小サイズ印刷では細部が飛びます。最初から“太め設計”にすると後でラクです。
スマホだけで作る!エンブレム型ロゴ 5ステップ
ここから作業です。
アプリは何でもいいですが、初心者はテンプレが豊富なツールを使うのが成功率高いです。
ステップ1:ロゴに入れる文字を確定する
- 正式名称(英字大文字小文字も固定)
- 略称(SNS用が必要なら)
- 設立年(任意)
- 地域名(任意)
ここが決まらないと、枠の中に情報を詰め込みすぎて崩れます。
ステップ2:型を決める(盾か円か)
迷うなら
- クラブ/チーム:盾か円
- 店舗:円かリボン帯
- 高級感:リース(冠)
- シンプル運用:モノグラム中心
ステップ3:中心モチーフを1つ決める
モチーフの選び方
- 業種直球(例:コーヒー豆、美容ハサミ、バスケットボール)
- 地域(山、波、方位、特産)
- 価値観(星=挑戦、鍵=信頼、盾=守る など)
注意
既存の有名ブランドやチームに寄せすぎるとトラブルになりやすいので、「似ていないか」の目視チェックは必須です。
ステップ4:文字配置を“テンプレ配置”で固定する
おすすめ配置パターン
- 上弧:チーム名
- 中央:モチーフ or モノグラム
- 下帯:地域名 or スローガン
- 小さく:EST. 2026 など
初心者は、文字を曲線に沿わせるだけで一気にエンブレムっぽくなります。
ステップ5:出力パターンを3つ作って保存する
運用で詰まない最低セット
- 正方形版(SNSアイコン用)
- 横長版(ヘッダーや名刺用、枠なしでもOK)
- 白黒版(印刷・刺繍・背景違い用)
印刷・刺繍で潰れないための作り方
エンブレムが映えるのは「グッズ化」したときなので、本番用途を想定して設計します。
まず知っておくと得:刺繍は“高級に見える”
刺繍は糸の光沢や厚みで重厚感・高級感が出て、耐久性が高いと説明されています。(オリジナルプリント.jp解説)ただし、刺繍は細かい線や小さい文字が苦手です。なのでエンブレムの設計側で工夫します。
刺繍向け:デザイン側の3ルール
- 小さい文字を減らす ・外周文字は短く ・スローガンは省略版を用意
- 線は太め、パーツは少なめ ・細い飾り線、細かい模様は削る ・星やドットを増やしすぎない
- 色数は少なめ ・1〜2色が無難 ・どうしても3色以上ならテスト必須
入稿データ形式
オリジナルプリント.jpの「簡易ロゴ刺繍」は、デザインツールにデータをアップロードするだけで糸色を自動選定でき、対応形式として JPG/PNG/GIF/BMP/AI/PSD/PDF/EPS が挙げられています。
また、完全データ入稿の規定では .ai / .psd / .pdf / .png などが例示され、PDFはIllustratorの.aiから書き出したもの推奨と書かれています。
初心者向けの現実解
- まずは背景透過PNGで作る
- 本格運用(看板や刺繍量産)なら、後からベクター(ai/pdf)に整える
事例集:業種別に“それっぽくなる”エンブレムの中身アイデア
ここは「丸パクリ」ではなく「型の当てはめ」で考えます。
【カフェ・バー】
- 円形バッジ+豆/グラス+店名上弧+EST
- リース+店名帯+“ROASTERS”など補助英字
【美容室・サロン】
- リボン帯+ハサミ/花+上品な書体
- モノグラム中心+外周に店名
【スポーツ・クラブ(部活・社会人サークル)】
- 盾+競技モチーフ+星(1〜3個)
- 円+外周にチーム名+中央に頭文字
部活Tシャツではエンブレム風ロゴが人気モチーフとして触れられています。
【学園祭・イベント】
- スタンプ型+日付+場所+シンプルアイコン
- 円形+上弧にイベント名+下弧にYEAR
【企業ユニフォーム】
- モノグラム+シンプル枠
- 刺繍前提なら線と文字は太め(耐久性・高級感が出る)
実務テンプレ
エンブレムロゴ用ブリーフ(コピペ用)
- 名称(表記固定):
- 略称(必要なら):
- 業種/活動内容:
- ターゲット(誰に):
- 雰囲気キーワード(3つ):
- 型(円/盾/帯/リース/モノグラム/スタンプ):
- 入れたい要素(最大4つ):
- 使う場所(SNS/Tシャツ/刺繍/ステッカー/記念品):
- カラー(1〜2色):
- NG(避けたい印象・避けたいモチーフ):
チェックリスト(完成前の最終確認)
- 白黒でも成立していますか
- SNSアイコンサイズでも読めますか
- 文字要素を入れすぎていませんか(最大4要素)
- 細い線や細かい模様が多すぎませんか(刺繍/小サイズ対策)
- 出力は正方形版、横長版、白黒版の3種ありますか
- 商標・既存ロゴに似すぎていませんか(Wixの手順でも商標調査に触れています)
AIに“型案”だけ出させるプロンプト
エンブレム型ロゴの構成案を3つ提案してください。デザイン生成は不要です。
条件:
- 名称:{名前}
- 用途:{店舗/クラブ}
- 雰囲気:{例:上品・信頼・クラシック}
- 型:{円/盾/帯/リース/モノグラム/スタンプ}
- 入れたい要素:{例:店名、EST、地域名、モチーフ}
出力:
- 外枠の形
- 文字配置(上弧/下帯/左右など)
- モチーフ候補1つ
- 色数(1〜2色)
- 小サイズ/刺繍での注意点
FAQ
Q1. エンブレムと普通のロゴの違いは何ですか
A. エンブレムは、シンボルと文字が一体化し、徽章・紋章・バッジのように“所属”や“伝統”を感じさせやすいデザイン、と整理されています。
Q2. スマホだけでも作れますか
A. 作れます。大事なのはアプリより「型」と「情報量」です。まず円/盾など型を決め、入れる要素を最大4つに絞ると破綻しにくいです。
Q3. 刺繍にしたいのですが、どんなデータが必要ですか
A. サービスによりますが、簡易ロゴ刺繍の例では画像アップロードで対応でき、JPG/PNG/AI/PSD/PDF/EPSなどが対応形式として案内されています。完全データ入稿の規定では.ai/.psd/.pdf/.pngなどが例示され、PDFは.aiから書き出したもの推奨と説明されています。
Q4. 事例はどこで探すのが早いですか
A. エンブレムのポートフォリオ一覧やテンプレ集で“型”を拾うのが最短です。
まとめ
エンブレム型ロゴは、店舗やクラブの“所属感”や“格”を一気に上げられる強い形式です。成功のコツは、型を先に決め、情報を詰め込みすぎず(最大4要素)、白黒と小サイズでも成立させることです。さらにTシャツや刺繍などグッズ展開を考えるなら、線を太めにして細部を削るだけで事故が激減します


