ロゴマークラボ | ロゴを制作する上で知っておくと役立つ情報を発信!

文字だけでも印象的に!タイポグラフィロゴの魅力

ロゴを作ると聞くと「マーク(図形)を考えなきゃ」と身構えがちですが、初心者ほど最初は文字だけのロゴ(ロゴタイプ)から入るのがおすすめです。社名や店名そのものが視覚的な看板になるので、覚えてもらいやすく、名刺・SNS・Webでも崩れにくいからです。ロゴタイプは「社名や店名、商品名を文字で表現するもの」と説明されています。 

この記事では、デザイン未経験でも「それっぽい」ではなく「理由があって良く見える」タイポグラフィロゴを作れるように、考え方・手順・チェック方法までまとめます。ちゃあが、初心者目線でいきます。

タイポグラフィロゴとは

タイポグラフィは、ざっくり言うと「文字をデザインとして設計すること」です。単にフォントを選ぶだけではなく、読みやすさ(伝達)と美しさ(デザイン)を両立させる考え方だと説明されています。 

そしてロゴタイプは、社名や店名を文字で表現するロゴの形式です。 

似た言葉の整理(初心者向け)

  • ロゴタイプ:文字だけ、または文字が主役(例:社名をデザイン)
  • ロゴマーク:図案・モチーフが主役
  • 組み合わせ:ロゴタイプ+ロゴマークをセットで使う

文字だけのロゴが強い理由

タイポグラフィロゴが強い理由は、「名前」自体をブランドの顔にできるからです。ロゴタイプはそのまま読めるので、名前を覚えていない段階でも理解されやすい、という説明があります。 さらに、フォントは世界観を作ります。タイトルやロゴのフォントはプロダクトの世界観を伝える役割が大きい、と述べられています。 また、同じフォントやスタイルを継続して使うと統一感が生まれ、覚えてもらいやすく、信頼感にもつながるという指摘もあります。 

タイポグラフィロゴの型

初心者が迷いやすいので、まず「型」を選ぶのが近道です。

こんなブランドに向く伝わる印象注意点
ベーシック(社名そのまま)会社・店舗・サービス全般誠実、堅実、分かりやすい文字間と太さの調整が命
作字(字形を少しだけ加工)個性が欲しい中小ブランドこだわり、独自性やりすぎると読めなくなる
モノグラム(頭文字)名前が長い、SNSで小さく使う洗練、記号性初見で社名が伝わりにくい
スクリプト(手書き風)カフェ、美容、ハンドメイド等親しみ、温度感小サイズで潰れやすい
和風寄り(筆・楷書風)和菓子、旅館、和食、工芸伝統、品格ライセンスと可読性に注意

書体選びの基本(初心者の判断軸)

「好きなフォント」で選ぶとブレやすいので、次の3つで決めると失敗が減ります。

1) 先に決めるのは「与えたい印象」

フォントを変えるだけで連想するイメージが変わり、伝えたい内容に応じて最適なフォントは変わる、という説明があります。 つまり、最初に決めるのは「かわいい」「信頼」「先進」「高級」などの方向性です。

2) フォント分類でざっくり当てる

欧文の基本分類(セリフ/サンセリフなど)と、向く印象は早めに押さえるとラクです。 日本語書体も、大きく4つ(明朝・ゴシック・丸ゴシック・楷書)に分けて特徴が整理されています。 

目安(ざっくり)

  • 信頼・堅実:明朝/セリフ(ただし読みやすさ優先)
  • 先進・IT:ゴシック/サンセリフ
  • やさしい・親しみ:丸ゴシック
  • 和・伝統:楷書、筆系(読みやすさと権利に注意)

ロゴタイプでも、書体を変えるだけで印象が大きく変わること、明朝・セリフはやわらかい、ゴシック・サンセリフはしっかり、という説明があります。 

3) 日本語ロゴは「文字の味」を活かせる

日本語は文字の形そのものに意味や雰囲気を求める傾向がある、という視点があります。 なので日本語ロゴは、むしろ「無機的に整えすぎない」方がハマるケースもあります(ただし、業種と媒体次第です)。

いきなりプロっぽくなる調整ポイント

ロゴが「素人っぽい」最大の原因は、フォント選びより、実は微調整の不足です。

字間(カーニング/トラッキング)

Adobeの解説では、カーニングは特定の文字ペア間のスペース調整、トラッキングは文字列全体の字間調整として整理されています。 

初心者の実務ルール

  • まず「全体の字間」を少し動かす(±1〜5%くらいの小さな調整から)
  • 次に、気になるペアだけ詰める/空ける(例:AV、To、WAなどの“隙間が目立つ組み合わせ”)
  • 10分おきに見返す(慣れるとズレに気づけなくなるため)

行間(リーディング)

リーディングは行間の調整で、行間が広すぎると読みにくくなる、と説明されています。 縦組みや2段組(店名+サブコピー)をするなら、行間は「詰め気味」から試すとロゴ感が出ます。

小さくしても読める

ロゴは小さく表示されることも考慮し、縮小しても識別できる設計が大切、という指摘があります。 必ず「小サイズテスト」をします(後で手順に入れます)。

配色は「モノトーン+一点」が強い

初心者が色で迷うなら、まずは白黒で完成させるのが正解です。その上で、アクセントカラーを一点投入する手法は効果的、と紹介されています。 

また、文字と背景のコントラストを意識すると視認性が上がる、という基本も押さえておくと事故りません。 

0から作る5ステップ(Canvaや無料ツール前提)

ここからは「デザイン未経験でも作業で進む」流れです。Canva、PowerPoint、Googleスライドなど、文字と整列ができるツールなら同じ考え方でOKです。

ステップ1:ロゴにする文字を確定する

  • 表記ゆれを止めます(例:Sakura/SAKURA/さくら、株式会社表記を入れるか等)
  • 長い社名なら「短縮形」も決めます(SNS用)

ステップ2:ブランドの方向性を3語で固定する

  • 信頼・堅実・地域密着
  • 上質・静けさ・余白
  • ポップ・軽快・親しみ

この3語が、フォントと字間の判断基準になります。

ステップ3:フォントを「2候補」に絞る

いきなり100個見ないでください。候補を増やすほど迷います。

選び方のコツ

  • 方向性が「信頼・堅実」なら、明朝寄り or 癖の少ないゴシック
  • 「先進」なら、装飾の少ないサンセリフ
  • 「やさしい」なら、丸ゴシック寄り

日本の書体4分類(明朝・ゴシック・丸ゴシック・楷書)に当てはめると判断しやすいです。 

ステップ4:整える(ここがロゴ制作の本体)

最低限やることは3つだけです。

  1. 字間を少し調整(全体 → 気になるペア)
  2. 太さを調整(細すぎると小サイズで消えます)
  3. 左右の余白を合わせる(見た目の重心を中心に)

タイポグラフィは、文字配置・構成・フォント・大きさ・間隔などを適切に配置して読みやすくする、という整理がされています。 

つまり「整列と間隔」はサボれません。

ステップ5:小サイズ使用シーンでテスト

最低これだけ見ます。

  • 32px相当(スマホのヘッダーやSNSアイコン周り)
  • 名刺サイズで印刷イメージ(縮小しても潰れないか)
  • 白背景/黒背景の両方

ロゴは小さく表示されることも考慮して設計する、という話と直結します。 

権利で詰まないための最低限(フォントのライセンス)

初心者が一番やりがちな事故がここです。「無料フォント=何にでも使える」ではありません。

フォントには利用規約(ライセンス)があり、フリーフォントでも「個人利用のみ」「商用可だがクレジット必須」「再配布禁止」など条件が様々なので、必ず配布元で確認する必要がある、と整理されています。 また、フォントの著作権など権利絡みの問題が出ることがある、という注意喚起もあります。 

実務メモ

  • 商用利用なら「商用OKが明記されたフォント」だけを使う
  • ロゴは長期運用なので、あとからライセンス変更されても困らない選び方をする
  • 不安なら、オリジナル作字(文字を元に自分で形を作る)方向に寄せるか、プロ依頼も検討

よくある失敗パターン(初心者が直しやすい順)

  1. 字間がデフォルトのまま(最優先で直す)
  2. フォントを混ぜすぎ(まず1書体、どうしてもなら2書体まで)
  3. 細すぎる線(小サイズで消えます)
  4. 斜体や装飾を足しすぎ(“読める”が最優先)
  5. 流行せりふ/流行サンセリフに寄せすぎ(飽きやすい)

ロゴタイプは、書体・文字間隔・バランスが重要で、不具合があると野暮ったくなる、という指摘があります。 まさに「失敗は細部に出る」です。

実務テンプレ

AIに方向性だけ出させるプロンプト雛形

デザインデータを作らせるのではなく、判断材料を出させる使い方です。
以下の条件でタイポグラフィロゴの方向性を3案提案してください。

  • ブランド名:{ブランド名}
  • 業種:{業種}
  • ターゲット:{年齢層・性別・価値観}
  • 与えたい印象(3語):{例:信頼・堅実・地域密着}
  • 使用場所:Webヘッダー / 名刺 / SNS 出力形式:
  • 各案について「推奨フォントの方向性(例:角ゴ系ゴシック)」「字間の方針(詰める/広げる)」「大文字小文字の方針」「アクセントの作り方(1点だけ)」を表で。

セルフチェックリスト(最低限)

  • 32px相当でも読めますか 
  • 字間を調整しましたか(全体+気になるペア) 
  • 白黒でも成立しますか 
  • フォントの商用利用条件を確認しましたか 
  • 似たロゴが多い業界なら、差分(作字ポイント)が1つありますか

簡易評価ルーブリック(5点満点)

観点135
可読性小サイズで崩れる概ね読める小サイズでも明瞭
一貫性媒体で印象がブレるだいたい揃うどこでも同じ顔 
印象一致業種とズレるどちらとも言えない狙いの印象が出る 
独自性既視感が強い少しだけ個性1秒で覚えられる
権利安全性不明一部確認商用条件クリア

FAQ

Q1,タイポグラフィとロゴタイプは違うのですか?

ロゴタイプは「文字で表現するロゴ」の形式で、タイポグラフィは「文字を設計する考え方・技術」です。ロゴタイプを作るときにタイポグラフィの考え方を使う、という関係が近いです。 

Q2,まずは日本語ロゴと英字ロゴ、どっちがいいですか?

ターゲットが日本語圏なら、日本語ロゴの方が理解が早いです。日本語は文字の形に雰囲気や味わいを求める傾向がある、という視点もあるので、そこを強みにできます。 

Q3,フォントは無料のものでも大丈夫ですか?

条件次第です。フリーフォントでも規約は様々なので配布元確認が必須です。 

Q4,カーニングとトラッキング、どっちを触ればいいですか?

最初はトラッキング(全体の字間)→最後にカーニング(特定ペア)がおすすめです。定義としてもこの整理がされています。 

まとめ

タイポグラフィロゴは「文字だけ」だから簡単、ではなく「文字だけ」だからこそ、字間・太さ・余白・小サイズ耐性で差が出ます。ロゴタイプは文字で社名を表現し、書体で印象が大きく変わるため、狙うイメージを先に決めてからフォントを選ぶのが近道です。 

そして、最後に必ず小さくして読めるか、フォントの商用条件はクリアしているかを確認してください。

著者写真

sakuma

監修

株式会社シンプルワークス/デザイナー

入社10年。Webデザイン/SEO/ロゴデザインを中心に、制作から運用改善まで横断対応。成果につながる“使われるデザイン”を追求しています。

ページTOPへ戻る