文字ロゴ(ロゴタイプ)は、実は初心者がいちばん勝ちやすいロゴ形式です。理由はシンプルで、素材やイラストがなくても「フォント・余白・字間・太さ・色」だけで“ブランドっぽさ”が作れるからです。さらに、名刺・看板・SNSアイコン・Webなど、どこでも安定して使いやすいのも強みです。ロゴがブランドの印象を左右し、シンプルで記憶に残ることが重要だという考え方とも相性がいいです。
一方で、文字ロゴは一見シンプルなので「ただ文字を打っただけ」に見えがちです。差がつくのは、プロが当たり前にやっている“見え方の調整”です。
この記事では、IllustratorもCanvaも未経験の人向けに、文字ロゴで差をつける工夫を、手順・チェックリスト・依頼テンプレまでまとめます。WPのブロックにそのままコピペできるテキスト形式です。
Contents
文字ロゴとは何ですか

文字ロゴは、ブランド名・店名・チーム名など「文字そのもの」を主役にしたロゴです。ロゴにはシンボルマーク(図形)とロゴタイプ(文字)があり、文字ロゴはロゴタイプ側の設計が中心になります。
文字ロゴが強い場面は次のとおりです。
- 店名やサービス名を覚えてもらいたい
- SNSやWebで小さく表示されても読みやすくしたい
- 印刷物でも崩れない、安定した見た目にしたい
- イラストの方向性で迷いたくない
反対に、シンボルだけで瞬時に認識されたい(アプリのアイコンが主戦場など)場合は、文字ロゴ単体より、シンボルと組み合わせる方が強いこともあります。ただ、最初の1本目としては文字ロゴはかなり堅い選択です。

文字ロゴで差がつくポイントは「文字のデザイン」ではなく「文字の扱い方」です
文字ロゴは、フォント選びで8割…と言われがちですが、実際は違います。フォントは入口で、差がつくのはここからです。
- 文字の大きさの設計
- 字間(文字と文字の距離)
- 余白(ロゴの外側も含む)
- 線の太さ(ウェイト)
- 縦横比(文字の幅の詰め・伸ばし)
- 色の使い方(基本は1色+ワンポイント)
- サイズが変わっても成立する構造(レスポンシブ的な考え方)
特に、シンプルさ・記憶に残る工夫・ターゲットや業界への適合は、ロゴ全般の重要ポイントとして挙げられています。
フォント選びの基本
フォント選びは「好み」ではなく「伝えたい印象」で決めるのがコツです。まずは狙う印象を1行にします。これは文字ロゴの基本としても説明されています
フォントの種類と出やすい印象の早見表
| フォントの系統 | ぱっと見の印象 | 合う業種・場面 | 初心者の注意点 |
|---|---|---|---|
| サンセリフ(ゴシック系) | 近代的、読みやすい、素直 | IT、サービス、店舗全般 | 無難に見えやすいので、字間と余白で差をつけます |
| セリフ(明朝系) | 上品、クラシック、信頼 | 高単価サロン、飲食の高級ライン | 細すぎると小サイズで飛びます |
| スクリプト(筆記体系) | おしゃれ、柔らかい、華やか | カフェ、コスメ、ブライダル | 読めない筆記体は避けるべきという意見もあります |
| 手書き風 | 親しみ、温かい、個性 | 教室、地域店、子ども向け | 子どもっぽくなりやすいので色数を抑えます |
| ディスプレイ系(クセ強) | 個性的、強い | イベント、アパレル、サブブランド | クセが強すぎると飽きやすいです |
Adobeの調査記事では、テキストロゴのトレンドとして、読みやすいHelveticaやMontserrat、Futuraのような系統が支持されていることも紹介されています。



ここから言えるのは、初心者はまず「読みやすい系」をベースにして、あとで工夫を足す方が失敗しにくいです。
プロっぽさが出る文字ロゴの工夫 12選
ここがこの記事の本丸です。難しい操作は要りません。見た目の調整だけで効くやつを集めます。
1) 文字の大きさを変えてリズムを作ります
日本語は、漢字とひらがなのバランスが崩れると急に素人っぽく見えます。漢字を気持ち大きく、ひらがなを少し小さくするとバランスが良く見える、というコツが紹介されています。また、先頭の1文字だけ大きくして視線を集めるのも有効です。
2) 字間(文字の間)を詰めすぎない、空けすぎない
字間は「読めるけど、締まって見える」地点があります。初心者がやりがちなのは、詰めすぎて窮屈、または空けすぎてバラバラです。コツは、まず少し広めにしてから、違和感が消えるところまで少しずつ詰めるやり方です(目で見て調整します)。
3) 上下左右の余白で“高そう”に見せます
ロゴは中身だけでなく、外側の余白もデザインです。余白をしっかり取るだけで、急に上品になります。シンプルで覚えやすいロゴが評価されるという説明とも相性がいいです。
4) 2行ロゴは「下段を小さく、左端で揃える」が安定です
店名が長いと2行になりがちですが、下段を少し小さくして左揃えにすると整理される、というテクニックが紹介されています。
5) あえて“空白を作る”と動きが出ます
左下と右上に空間を作ると波打つように見える、というスペース設計の例が紹介されています。ポイントは、遊ぶにしても全体バランスを崩さないことです。
6) ワンポイントカラーで「らしさ」を足します
文字ロゴが物足りないときは、全部の色を変えるより「一部だけ色を変える」のが安全です。1文字だけ、点や線だけ、などの方法がすすめられています。色の印象については、赤は力強さ、青は信頼感、黒は洗練など、色が伝えるメッセージの考え方も参考になります。
7) 太さ(ウェイト)でキャラが決まります
太めにすると力強く、細めにすると上品になります。ターゲットに合わせてフォントや色を選ぶのが大切、という基本にもつながります。ただし細すぎると、小さい表示で消えるので注意です。
8) 直線と曲線のバランスを意識します
文字の丸みが多いと柔らかく、角ばると硬派になります。業界らしさやブランドの個性を重視するという調査結果も紹介されています。つまり、ここで「自分の業界っぽいか」をチェックするとズレにくいです。
9) 1文字だけ“仕掛け”を作ります(やりすぎない)
- 横棒を少し伸ばす
- 点(、)をアイコンっぽく丸にする
- 濁点を小さな星にする(やりすぎ注意)
こういう小さな仕掛けは、記憶のフックになりやすいです。記憶に残る要素が重要という考え方があります。
10) 文字を重ねるのは、条件付きでアリです
スペースがどうしても足りないときに、文字を重ねてポップにする方法も紹介されています。ただしこれは上級者っぽい見せ方なので、重ねるなら「読むのが最優先」です。
11) 小サイズ用の“短縮版”を作っておきます
今はロゴが小さく表示される場面が多いです。サイズに合わせて要素を足し引きしつつ、フォントや配色などの統一を持たせる、という考え方があります。
初心者向けに言い換えると、フル版とミニ版を作るだけで事故が減ります。
例:
- フル版:店名+サブコピー
- ミニ版:店名だけ(または頭文字)
12) 最後は「シンプルさ」に戻します
足していくと楽しいのですが、最終的に強いのは、削ぎ落としたデザインで認識されやすく、媒体で使いやすいという方向です。仕掛けは1個まで、が基本です。
文字ロゴを作る手順(Canva/Adobe Express想定)
ここからは実務手順です。Illustratorなし前提でいきます。
ステップ1:ロゴの条件を決めます(これが一番大事です)
まず「何を伝えたいか」を明確にします。これは文字ロゴの基本としても説明されています。
- 名前(正式表記 / 英字表記)
- 業種(何屋さんか)
- ターゲット(誰に覚えてほしいか)
- 印象3語(例:信頼 / 清潔 / 先進的)
- 用途(SNS / 名刺 / 看板 など)
- NG(避けたい雰囲気、避けたい色)
ステップ2:フォントを2案に絞ります
いきなり10個試すと迷います。
読みやすいサンセリフ系1つ+個性が出る系1つ、くらいで十分です。
ステップ3:まずは白黒で作ります
色は後からで大丈夫です。形が良ければ、色は乗ります。
ステップ4:字間と行間を調整します
- 字間:まず少し広め → 少しずつ詰めます
- 2行の場合:下段を少し小さくして左端揃えを試します
ステップ5:ワンポイントだけ個性を足します
一部だけ色を変える、先頭1文字だけ大きくするなど、安全な工夫から入ります。
ステップ6:サイズ違いでテストします(ここで勝ちます)
- SNSアイコンサイズでも読めますか
- スマホで見ても潰れませんか
- 看板や印刷を想定しても粗が出ませんか
- フル版とミニ版で統一感が保てていますか
ありがちな失敗と直し方
読めないロゴになります
原因は、飾りすぎか、細すぎです。
対策は、まず太さを上げて、装飾を1個に絞ります。筆記体は避けるべきという意見があるのも、この事故が多いからです。
なんか安っぽいです
原因は、余白不足か、字間が詰まりすぎです。
対策は、外側の余白を増やして、字間を少し広げます。シンプルで記憶に残る方向が評価されるという話に寄せると改善しやすいです。
ありきたりです
原因は、フォント任せで終わっていることが多いです。
対策は、仕掛けを1箇所だけ入れます(点、横棒、先頭文字など)。記憶のフックになる考え方です。
プロに依頼する場合の依頼文テンプレ(文字ロゴ専用)
外注するなら、丸投げより「方向性が伝わる材料」を渡した方が、早く安く良くなります。ココナラ記事でも、文字の大小やスペースの作り方など、具体的な工夫が紹介されているので、参考例として添えると会話がスムーズです。
【コピペ用テンプレ】
店名/ブランド名:
表記:日本語 / 英字 / 両方
業種:
ターゲット:
伝えたい印象(3語):
避けたい印象:
希望の雰囲気:シンプル / 上品 / かわいい / 硬派 など
参考(好き):URL 3〜5個
参考(苦手):URL 1〜3個
用途:SNSアイコン / 名刺 / 看板 / Web など
色:基本1色(候補があれば)+ワンポイント可
納品:PNG背景透明、白背景用、黒背景用、可能なら印刷向けデータ
短縮版:ミニロゴ(店名だけ/頭文字)も欲しい
FAQ
Q1,文字ロゴは、いつシンボルを足すべきですか
アプリのアイコンやSNSアイコンが主戦場で、文字が潰れやすい場合は、頭文字のマークなどを足すと強くなります。ただし最初は、文字ロゴを固めてからでも遅くありません。
Q2,は何種類使うのが正解ですか
基本は1種類で十分です。2行構成で、上下に違うフォントを使う場合でも2種類までが安全です。増やすほど統一感が落ちます(統一感はブランドに効きます)。
Q3,色は何色がいいですか
基本は1色が強いです。足すならワンポイントです。色が与える印象(例:青は信頼感、黒は洗練など)を参考に、伝えたいメッセージから選ぶのがコツです。
Q4,文字ロゴをAIに作らせるのはアリですか
方向性出し(雰囲気、配色、構図のアイデア)にはかなり使えます。ただし最終的に読めるか、サイズで崩れないかの調整は人間の目が強いです。なので、AIで案出し→手で整える、が現実的です。
まとめ
文字ロゴで差がつくのは、特別なセンスより「調整の手数」です。フォントを選んで終わりではなく、文字の大きさ、字間、余白、太さ、色を整えるだけで一気にプロっぽくなります。漢字とひらがなのサイズバランス、2行ロゴの揃え方、スペースで動きを作る工夫、ワンポイントカラーなど、具体的なテクニックも効果が高いです。
最後に、初心者が外さないための結論だけもう一度まとめます。
- 最初に「何を伝えたいか」と「ターゲット」を1行で決めます
- 白黒で形を作ってから、ワンポイントで個性を足します
- 小サイズ用の短縮版も作り、統一感を保ちます
- 最終的にはシンプルさと読みやすさに戻します
ここまでやれば、CanvaやAdobe Express未経験でも、十分に戦える文字ロゴになります。







