画像引用元:LogomarkMania
世の中には数えきれないほどのロゴマークが存在しますが、その中で一度見たらどうしても忘れられないものってありますよね?
特に好きなわけでもないし、マネしたいデザインではないけれど、なぜか鮮明に記憶されているロゴマーク。
みなさんお気づきかと思いますが、これはロゴマークとしてはとてもよくできた作品だと言えます。
印象に強く残るロゴマークの代表格として、今回は出版社の晶文社をご紹介します。
※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。
Contents
世の中のエッジを疾走する独自の価値観を持つ文化を発信し続ける出版社
晶文社は1960年に中村勝哉と小野二郎が設立しました。
日本だけではなく世界中の文芸書から、学習参考書などを中心に刊行。1973年に発行された雑誌「WonderLand」は、3号目から名前を「宝島」として、70年代のサブカル文化を発信する中心的な存在として絶大な人気を誇りましたが、1974年に現在の宝島社に版権を譲渡しています。
1983年からはロゴマークに採用されているサイから「犀の本」シリーズを刊行。以来晶文社のロゴマークは一般の読者の目にもつきやすくなっていきます。
2000年代に入ると田口ランディ、内田樹などの人気作家の作品も発行しています。
圧倒的なインパクトで有無を言わせない存在感を持つロゴマーク
さて、そんな晶文社のロゴマーク。単行本の背表紙などで見かけたことがある人もいるのでは?
そしてそのインパクトは一度見たら忘れられないロゴマークになってはいませんか?
そんなロゴマークがこちらです。
画像引用元:LogomarkMania
このロゴマークについての詳細な情報は、実はほとんどありません。いくつかの情報によると「社長がサイに似ていたから」との話が、まことしやかに伝えられています。
この筋肉粒々で力強いサイのシンボルマーク。粗いラインでくっきりと描かれたサイの身体の陰影と言い、とても出版社のマークとは思えません。
でも大事なポイントが、実はそこ。
出版社のロゴマークに、なぜサイなのか?
見た人が見て終わるのではなく、その後に一瞬思考を巡らせ、そのために記憶のどこかに残りやすいと言う効果があるのではないでしょうか。
このサイのイラストを手掛けたのは2021年3月に逝去された装丁家の平野 甲賀氏です。平野氏は創業間もないころの1964年から晶文社の本の装丁を一手に引き受けていたということです。
2020年は「時代を鋭く突くサイの角」というキャッチフレーズで、創業60周年記念フェアを展開しています。
確かに晶文社は時代を鋭く突いてきた出版社です。その姿勢を象徴しているのかもしれませんね。
参考サイト
晶文社
LogomarkMania
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