文字ロゴ(ロゴタイプ)は、初心者が一番失敗しにくいロゴです。理由は、社名や店名そのものがブランドの顔になり、SNSアイコンや名刺など小さいサイズでも崩れにくいからです。
ただし、文字だけのロゴはごまかしが効きません。フォント選び、太さ、文字間(字間)を少し間違えるだけで、急に素人っぽく見えてしまいます。
この記事では、デザイン未経験でも再現できる「プロが必ずやっている文字ロゴの作り方」を、手順・チェックリスト・テンプレ付きで解説します。スマホだけでも、整え方さえ分かれば十分きれいに仕上がります。
Contents
文字ロゴでよくある失敗の正体
文字ロゴで起きがちな失敗は、だいたい次のどれかです。
- フォントが読みにくい(小さくすると潰れる)
- フォントの雰囲気が業種やターゲットとズレている
- 文字間がデフォルトのままで不格好
- 色や効果(グラデ、影など)に頼りすぎている
- トレンドを追いすぎてすぐ古くなる
NGとして挙げられものについて、事前調査不足、盗用、色を使いすぎる、複雑すぎる、読みにくいフォント、過度なグラデーション、トレンドの追いすぎなどがあります。この並びを見て「それ全部やりがち…」と思ったら安心です。回避方法は型として作れます。
まず最初にやること:ロゴ作りの前準備(ここで8割決まります)
文字ロゴは、作り始める前の設計が命です。ここを飛ばすと、何度作ってもモヤっとします。
ブランドの性格を3語で固定します
例
- 信頼、堅実、上質
- 親しみ、軽快、ポップ
- ミニマル、静けさ、余白
フォントはブランドの価値観や個性を反映すべき、という考え方が複数の解説で繰り返し語られています。ブランドの個性に合い、あらゆる形式で読みやすい書体を選ぶことを重要点として述べています。また、フォントがブランドの価値観や目標に合っているかを検討するべきだと書いています。
使う場所を先に書き出します
最低これだけ
- SNSアイコン(正方形、超小さい)
- Webヘッダー(横長)
- 名刺(小さい)
できれば
- 看板、シール、ユニフォーム刺繍
用途を想定してデザインすること、フォントの著作権や商用利用の可否を確認することは、注意点としてあげられています。
失敗しない文字ロゴの作り方 5ステップ
ここから実作業です。Canvaでも、スマホアプリでも、PowerPointでも同じ考え方で進められます。
ステップ1:表記を確定します(表記ゆれ禁止)
- 大文字小文字(SOLA / Sola / sola)
- 日本語表記(会社名を入れるか、屋号だけか)
- サブテキスト(業種説明やスローガンを入れるか)
ここが曖昧だと、いつまでも完成しません。
ステップ2:フォント候補を2つに絞ります
候補を増やすほど迷います。2つで十分です。
フォント選びは「ブランドの性格」から逆算します。ロゴフォント選びはまずブランドの性格(どう感じてほしいか)を定めるところから始まります。
ステップ3:太さを合わせます(細すぎは即アウト)
初心者が選びがちなのが、細いおしゃれフォントです。ところが細いほど、小サイズで消えます。複雑すぎたり装飾過多のフォントは小さくしたとき潰れて読めなくなり、ブランディング機会を失うことにつながります。
目安(初心者向け)
- スマホのアイコン表示で読めないなら、太さを1段階上げる
- 細いまま使いたいなら、文字間を少し広げて潰れを回避する
ステップ4:文字間を整えます(ここがプロっぽさの正体)
文字ロゴの完成度は、文字間で決まります。カーニングを「文字と文字の間隔調整」とし、数値で一定にするより文字同士の相性を見ることがコツです。
初心者向けのやり方(数値目安つき)
- まず全体の字間(トラッキング)を少し動かします
- 詰め気味:-2%〜-4%
- ゆったり:+1%〜+4%
- 次に、気になるペアだけ微調整します
- 英字:AV / WA / To / Ta など隙間が目立つ組み合わせ
- 日本語:カナが続く部分、句読点周り、長音「ー」周り
ここは一気にやらず、3回に分けて見直すと上手くいきます。
- 1回目:全体だけ
- 2回目:隙間が目立つペアだけ
- 3回目:小さく表示して違和感がある部分だけ
ステップ5:テストして「使えるロゴ」にします
ロゴは見栄えより、運用で崩れないことが重要です。良いロゴは異なるサイズや形式でも機能し、白黒でも背景が変わっても成立し、アプリアイコンから看板まで拡縮しても明瞭であるべきです。
最低限のテスト
- 白背景、黒背景で成立するか
- 32px相当で読めるか(SNSアイコン感覚)
- 名刺サイズで読めるか
- モノクロ印刷でも成立するか
失敗パターン別:原因と直し方(文字ロゴ専用)
| 失敗 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| おしゃれだけど読めない | 装飾過多、細すぎ | 太さを上げる、装飾を削る、小サイズで再テスト |
| なんか安っぽい | 色が多い、効果盛りすぎ | まず白黒で完成させる。色は1〜2色に戻す |
| 既視感が強い | 事前調査不足、テンプレそのまま | 競合を10個見て、フォントと文字間だけでも差を作る |
| まとまりがない | フォントを混ぜすぎ | ロゴは基本1書体。どうしても2書体なら役割を分ける |
| 文字間が気持ち悪い | デフォルトのまま | 全体字間→ペア調整。数値より相性を見る |
| すぐ古く見える | トレンド依存 | 定番寄りの書体と配色に。トレンドは味付け程度 |
補足として「やってはいけないこと」系の記事は、制作現場で起きがちな落とし穴を広く整理しています。
フォント選びで迷わないルール(初心者の最短コース)
ルール1:まずブランドの性格に合わせます
「何が正解のフォントか」ではなく、「自分のブランドに合うか」で判断します。セリフは伝統やプロらしさ、サンセリフはモダンでクリーンなど、印象の違いに触れつつ、ブランド価値を反映し、どの形式でも読みやすいことが重要です。
ルール2:ロゴは基本1書体です
2書体にしたいときは「役割」を分けます。ブランド名は個性のあるフォントでも、補助テキストは読みやすい書体にして階層をはっきりさせること、個性の強い書体同士を組み合わせるのは避けることを助言します。
ルール3:読めることが最優先です
見た目が良くても読めないとロゴの役割を果たしません。
仕上げで差がつく「プロの小技」5つ
- 光学的中心を取ります 見た目の重心が真ん中に来るように、左右の余白を微調整します。数値で中央でも、見た目はズレます。
- 角の丸みを統一します 丸い書体に角ばった装飾を足すとちぐはぐになります。丸みは統一するだけで整います。
- 縦横比を意識します(比率で設計)
ロゴを配置するときは、次の3点を固定すると運用がラクです。- 余白(クリアスペース):文字高さの0.5倍以上
- 最小サイズ:名刺想定で横幅25mm以上(目安)
- 横長版と正方形版を両方作る
- 効果は最後まで封印します グラデ、影、立体などは最後の最後。まずは白黒で完成させます。過度なグラデや色の使いすぎをNGです。
- 著作権と商用利用を必ず確認します フリーフォントでも商用NGがあります。フォントの著作権や商用利用可否の確認を注意点としています。
実務テンプレ
文字ロゴ用ブリーフ
- ブランド名(表記):
- 業種:
- ターゲット(年齢、性別、価値観):
- 与えたい印象(3語):
- 避けたい印象(3語):
- 主な使用場所(SNS、名刺、Web、看板など):
- ロゴの型(文字だけ/頭文字/サブテキストあり):
- 必須条件(小さくても読める、白黒OKなど):
セルフチェックリスト(完成前の最終確認)
- 32px相当でも読めますか
- 白黒でも成立しますか
- フォントは基本1書体でまとまっていますか
- 文字間を「全体→ペア」で調整しましたか
- 競合と似すぎていませんか(事前調査)
- フォントの商用利用条件を確認しましたか
5点満点ルーブリック(どの案を採用するか決める)
- 可読性(小サイズで読める)
- 一貫性(媒体が変わっても同じ顔)
- 適合性(業種とターゲットに合う)
- 独自性(既視感が少ない)
- 運用性(白黒、背景違い、サイズ違いで成立)
FAQ
Q1,文字ロゴに最適なフォントはありますか
一つの正解はありません。ブランドの性格と読みやすさで決める、という考え方が推奨されています。
Q2,フォントは2つ使ってもいいですか
可能ですが、初心者は1つが安全です。2つ使うなら、ブランド名は個性、補助テキストは可読性、と役割分担すると混乱しにくいです。
Q3,グラデーションや影を使うとダメですか
最初から頼ると崩れやすいです。まず白黒で成立させ、必要なら最後に最小限で足します。過度なグラデはNGとして挙げられています。
Q4,フリーフォントをロゴに使って大丈夫ですか
規約次第です。商用利用可否や条件の確認が必要です。
まとめ
文字ロゴで失敗しないコツは、センスではなく順番です。
- ブランドの性格を3語で固定する
- フォントは2候補に絞る
- 太さと可読性を優先する
- 文字間を整える(全体→ペア)
- 白黒、小サイズ、媒体違いでテストする
この流れを守るだけで、初心者でも「それっぽい」ではなく「使える」文字ロゴになります。






