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【出版社】大胆な変更をした講談社のロゴマークの戦略とロゴ作成の参考にしたいポイントは?

【出版社】大胆な変更をした講談社のロゴマークの戦略とロゴ作成の参考にしたいポイントは?

画像引用元:LogomarkMania

社会のIT化やDX化などのデジタル化が進む現代。ブランドアイデンティティや企業や商品などあらゆるシーンでその価値を高めるために活用されているのがロゴマークです。

そんなロゴマークの奥深い世界を知ることは、新しいロゴマークを制作する上では重要なヒントとなるかもしれません。

そこで今回は日本の老舗出版社、講談社のロゴマークについて解説します。2021年4月に大胆なリニューアルを行った講談社の新ロゴに込められた物語とは。

※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。

創業112年の歴史で初めてのロゴマーク変更

講談社と言えば、大手出版社の中でも国内屈指の超有名企業。その歴史は1909年(明治42年)にさかのぼります。

創業者の野間清治氏によって1911年に雑誌「講談倶楽部」、1916年には「面白倶楽部」が次々と発刊されました。

「面白倶楽部」発刊の辞に野間氏の言葉が残されています。「面白い。――これは天上の星。為になる。――これは地中の塩。」

この言葉から現在に至るまで変わらない「おもしろくて、ためになる」という講談社のキャッチフレーズが誕生したのです。

講談社ではこのキャッチフレーズのもと、一貫した編集方針をつらぬき、20世紀には雑誌を中心に、マンガやアニメも国内から世界へと発信し続けてきました。

そして現在、時代はデジタルへ。

おのずと時間的にも空間的にもグローバルが当たり前な時代に入り、環境や多様性などの新たなテーマが生まれ、講談社も新たなイノベーションが求められていました。

「おもしろくて、ためになる」を世界へ。

2021年。講談社はついに新たなブランドデザインを発表し、長年愛されてきたロゴマークも大胆に刷新して世界中を驚かせました。

さまざまな文化や人や言語などが交差し進化する企業とその理念を象徴するロゴマーク

創業から112年間も変わらなかった企業のロゴマークを一新するには、なかなかの勇気が必要かと思われます。大手出版社の講談社でさえも、デジタルが主流となった昨今の時代背景を捉えて、自社内でイノベーションを促進する必要を感じたのかもしれません。

さらに新時代のリードオフとなるべく大幅なブランドデザインの改定を、絶妙なタイミングで実行したと言えるかもしれませんね。

では講談社の新しいロゴマークを見てみましょう。

画像引用元:講談社

ひと目でガラッと変わったことが分かります。

まずは左側のシンボルマーク。こちらはアルファベットの「K」、講談社の「K」をモチーフにしています。そのラインからさまざまなものの交差点を意味しているそうです。

また今回は10色のバージョンも制作され、多様性を表現しています。

画像引用元:講談社

このロゴマークやブランドデザインを手がけたのはニューヨークのクリエイティブスタジオ「グレーテル社」です。GoogleやMoMaなどのデザインなどで世界的に注目されています。

講談社ではブランドデザインと同時に、自社ホームページも大々的にリニューアルして発表しています。
そこでは新たな企業理念として「Inspire Impossible Stories」という言葉を創出。これはもともとの「おもしろくて、ためになる」と言う理念のエッセンスを英語で表現したものだそうです。

今回の講談社の新ロゴマークの物語は、知れば知るほどドキドキするような、未来への冒険にいざなわれているような感覚になります。さすがは読者に夢を与えてくれる出版社だなと、あらためて感じました。

参考サイト

講談社

PRTIMES

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