(画像引用元:泉鏡花記念館)
世界中のロゴマークに関するニュースを特集する「ロゴマーク最新情報!」。
今回は、2015年春の北陸新幹線の開通で盛り上がる、石川県金沢市にある「泉鏡花記念館」のすてきなロゴマーク完成のニュースをご紹介します。
泉鏡花は明治から大正、昭和にかけて人気を博した文豪。代表的な作品として「高野聖」や「婦系図」などが知られています。
神秘的作風、ロマン派小説と言われることが多い彼の作品は、筆者の思うところだと、少しの闇を毒としても薬としても味わえる作品が多いと感じます。
あまり有名ではありませんが、現代人でも十分楽しめる作品ですので、読んだことのない方は、ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか。
文学賞といえば芥川賞や直木賞などがよく知られていますが、実は泉鏡花文学賞という賞もあり、これまで吉本ばなな氏や瀬戸内寂聴氏、角田光代氏など、さまざまな方がこの賞を受賞しています。
第42回となった2014年の泉鏡花文学賞は、中島京子氏がW受賞を飾り、大きな話題となりました。
そんな泉鏡花の生誕の地・石川県金沢市にあるのが、泉鏡花記念館です。
今回のロゴマークは、2015年3月のリニューアルオープンに合わせて作られたもの。その由来は、泉鏡花が愛した兎と、泉が着けていたメガネをモチーフにしたものです。一筆書き風にアレンジされたシンプルなロゴマークは、泉鏡花を知らない方が見ても魅力を感じさせるロゴマークに仕上がっています。
観光地をアピールするためのロゴマークは、観光地のことを知らない方が見ても、魅力的に感じるものでなくてはなりません。
だからといって、流行りだけを追いかけてしまうとなかなかうまく作れないのが難しいところ。観光地がPRしたい内容や、その特徴をうまく取り入れながら、多くの人の目にとまり、かつ印象深く心に残る(標準化されやすい)ようなロゴマークを作成する必要があります。
今回ご紹介した泉鏡花記念館のロゴマークは、泉鏡花の特徴と趣向をうまく取り入れたすばらしいロゴマークといえるのではないでしょうか。
北陸新幹線に乗って、金沢を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
※参考サイト
泉鏡花記念館 職員ブログ
泉鏡花記念館