(画像引用元:朝来市)
世界中のロゴマークに関するニュースを特集する「ロゴマーク最新情報!」。
今回は、まるで企業のロゴマークのような、兵庫県朝来市のシティプロモーション用ロゴマーク作成についてのニュースをご紹介します。
突然ですが、皆さんは「天空の城」として大きな注目を浴びた竹田城跡をご存知ですか。朝来市は、この竹田城跡のある自治体として、近年多数の観光客が訪れる地域です。
そんな朝来市もまた、人口減少問題に悩む自治体の一つ。1965年に約43,000人だった人口は、2015年には30,000弱にまで減少しており、空き家の活用や地域振興によって、次代の担い手をまちに呼びこもうとしています。
こうした取り組みの一環として、市制施行10周年を迎えた節目に作られたのが、今回ご紹介するシティプロモーション用ロゴマークです。
(画像引用元:朝来市)
このロゴマークのモチーフはドア。シティプロモーションのキャッチフレーズでもある「あなたはまちの未来 ASAGOING」にも込められている通り、次代を築く扉が、このロゴマークを見る人によって開かれようとしている様子が描かれています。
まちは現在進行形で作られており、その作り手があなた(今の市民・これからの市民)である。このロゴマークには、そんなメッセージが込められているのです。
自治体のロゴマークといえば、有名観光地や市の花や、その土地にしか生息していない動物などをモチーフにすることが多いですが、今回の朝来市のシティプロモーションロゴマークには、こうした要素は全く入っていません。そういった意味では、「地域の知名度」「まちの未来」を真剣に考える自治体の想いが、これほど強く表れているロゴマークも珍しいのではないでしょうか。
このロゴマークは今後、朝来市の知名度アップのための活動に利用されるほか、市民活動などでも広く活用されるとのことです。
自治体の知名度を高めるためのロゴマークに、名産品や名物を必ず入れなければならないという決まりはありません。ロゴマークを通して何を伝えたいのか、どういった効果を狙いたいのか、こうした点に注目すれば、ロゴマーク作成のアイデアも変わってくるかもしれません。
いいロゴマークが思い浮かばないと考えあぐねている自治体の方は、これまでの概念を捨てて、一から考えてみると、いいアイデアが浮かぶかもしれませんよ。
※参考サイト
朝来市のシティプロモーション(朝来市)