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世界デザイン会議東京2023のロゴマークに込められた想い

世界デザイン会議東京2023

画像引用元:JDP 公益財団法人日本デザイン振興会

2023年10月にデザインの国際団体World Design Organizationが主催する「WDO 世界デザイン会議」が東京で開催されます。日本ではこれまで1973年に京都、1989年に名古屋で同会議が開かれており、日本開催は34年ぶりとなります。今回はデザイン会議東京2023のロゴマークについてご紹介します。

World Design Organizationとは?

World Design Organization(WDO)はデザイン分野の国際組織であり国連の経済社会理事会の特殊諮問機関として、持続可能な開発目標(SDGs)のデザインによる達成をミッションとして掲げています。1957 年に設立された WDO は、世界中の 180 を超えるメンバー組織にサービスを提供し、「より良い世界のためのデザイン」を擁護する革新的なプログラムとイニシアチブを通じて、何千人もの個々のデザイナーに関与している団体です。

世界デザイン会議は何をするのか?

WDOに加盟している約40の国や地域から約180の団体や教育機関・企業などのメンバーや関係者が集まる会議でデザインと社会のテーマや課題との関係、将来への展望などを協議する場所です。日本からは、日本デザイン振興会、日本インダストリアルデザイン協会、千葉大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学が加盟しています。今回の会議のテーマは「DesignBeyond ー Renaissance for Convivial Society」(その先のデザイン – 誰もが人間らしく生きられる社会へ)であり、1日目は研究・教育フォーラム(Research & Design Education Forum)、2日目はデザイン会議(Design Conference)、3日目はWDO加盟メンバーによる総会(WDO General Assembly)からなる3日間のイベントとなっています。パンデミックと言われるコロナ禍を経験して、リモート会議や在宅勤務などで急速にデジタル化が普及した今だからこそ、デザインの役割や重要性を今一度考えて見る必要があるのかもしれませんね。

デザイン会議東京2023のロゴマークに込められた想い

デザイン会議東京2023のロゴマークはグラフィックデザイナーの廣村正彰がデザインされたもので、不定形の色面が複数重なりあうことで生態系全体を視野に入れ、分野を超えた総合的な知識の結集と調和を表現しているそうです。地球のようにも人が寄り添っているようにも見える楕円形のフォルム。何か新しいものが生まれる「たまご」のようにも感じられる不思議なデザイン。色の重なりが結集と調和をうまく表現しているロゴマークですね。

廣村 正彰氏

画像引用元:多摩美術大学環境デザイン学科

デザインされた廣村氏は多摩美術大学の客員教授でもあり、主な仕事に横須賀美術館、すみだ水族館、9hナインアワーズ 、東京ステーションギャラリー、台中国立歌劇院、アーティゾン美術館、そごう・西武、ロフトのアートディレクションなどを手がけられています。みなさんの記憶に新しいところでいうと東京2020スポーツピクトグラム開発なども廣村氏が携わっています。オリンピックのピクトグラムのパフォーマンス話題になりましたね。

スポーツピクトグラム

画像引用元:Hiromura Design office

東京工芸大学100周年ロゴマーク画像引用元:Hiromura Design office

こちらの東京工芸大学100周年記念ロゴマークも廣村氏がデザインされています。0が2つ重なり合うことで「∞」のマークをイメージさせる活気の感じられるロゴマークですね。

名古屋造形大学ロゴマーク

画像引用元:Hiromura Design office

名古屋造形大学のロゴマークはそれぞれの記号が領域を表しているという斬新なデザインですね!どれも見ていて楽しくなるような、考えさせられるようなデザインばかりですね。10月に行われる世界デザイン会議もどのような会話がなされるのか非常に楽しみです。プログラムの詳細や参加登録などの情報は、順次公開予定される予定とのことなのでぜひ公式サイトを御覧ください。FS

参考サイト:
世界デザイン会議東京2023
WDO
AdverTimes

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