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あとからじわじわ来る東京中央法律事務所のロゴマークとロゴ作成のヒント

数あるロゴマークの中で、特に注目されるようなものには、さまざまな特徴がありますね。
表現しているものの特徴をとてもよく表しているもの、伝えたい意思をはっきりと感じられるようなもの、企業や商品の名前などの印象を強く与えてくれるものなどは、秀逸なロゴマークとして多くのメディアでも取り上げられます。

そんな素晴らしいロゴマークの特徴のひとつに、見た瞬間は何を表しているかが分からず「?」となった後で、忘れることができなくなってしまうものがあります。
商品や企業などのもともとのコンセプトは後からついてくるタイプですが、実はコレ、ロゴマークとしては非常に効果的だと言われています。

今回ご紹介する東京中央法律事務所のロゴマークも、実に味わい深く、あとからじわじわ来るロゴマークです!

常に市井の人に寄り添い創業58年目を迎えた老舗法律事務所

1963年(昭和38年)に事務所が創設された東京中央法律事務所。創業58年目を迎えた老舗の法律事務所です。
同年にはテレビアニメ「鉄腕アトム」の放映が開始され、まさに日本の昭和史とともに歴史を刻んできたと言えます。

そんな東京中央法律事務所は創業当初から、常に市井の人々に寄り添いながら、日本中を巻き込んできた大事件や、憲法に関する訴訟、冤罪事件などに向き合ってきた、まさにヒーロー達の集まりです。

令和の現在でも語り継がれている「砂川訴訟」(現東京都立川市の米軍基地拡張工事に関連した日米安保条約の違憲性を問うた裁判)や「調布事件」などの冤罪裁判、「薬害イレッサ訴訟」など、かずかずの有名な裁判を手掛けてきました。

凄腕の弁護士事務所というイメージもありそうですが、これまでの弁護活動をよく見ると、社会的弱者や不公平・不平等をなくすため、さらに憲法という私たちの大きな決まりにさえも対抗するという、市井の人々に寄り添った姿勢が見えてきます。

親しみやすいイメージで解放感を与えてくれるロゴマーク

では東京中央法律事務所のロゴマークを見てみましょう。
画像引用元:東京中央法律事務所

こちらは2015年に発表されました。
事務所名の頭文字「TCL(TOKYO CHUO LAW OFFICE)」をモチーフに、ひとつひとつの丸は人を表しているそうです。確かに丸のベースカラーであるグリーンの濃淡によって、「TCL」の文字が浮かび上がってきますね。

さらにあまり法律事務所っぽくない、柔らかい手触りのシンボルマークがとても印象的なロゴマークです。

その社歴を見るととても凄腕事務所だということが分かりますが、ロゴマークだけだととても親しみがあり敷居の高さは感じませんね。
そこにこそ、東京中央法律事務所の狙いがあるのではないでしょうか。

またロゴマークには「社会の人々が幸せになれるよう、法律の専門家がお手伝いをする」という意味が込められているそうです。
まさに事務所の理念とそれを実行してきた歴史に裏づいた、事務所の姿勢が現れたロゴマークと言えるかもしれませんね。

私たちにとっては敷居を低くしてくれて、高い社会的な理念や役割をも込められた、非常に意味深いロゴマークになっています。

参考サイト
東京中央法律事務所

 

 

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