(画像引用元:流通ニュース)
世界中のロゴマークに関するニュースを特集する「ロゴマーク最新情報!」。
今回は赤ちゃん本舗がリブランディングの一環として、ロゴマークを変更したというニュースをご紹介します。
赤ちゃん本舗は1932年に大阪で創業した企業で、実店舗やECサイトではカタカナ表記の「アカチャンホンポ」という名前で展開しています。
名前の通り、子供向け用品やマタニティグッズなどの販売を行っている、日本でも有数のチェーン店です。2014年11月時点での店舗数は99店舗、お子さんをお持ちの方なら、一度は来店されたこともあるのではないでしょうか。
そんな比較的知名度の高い赤ちゃん本舗ですが、近年は少子化の影響もあり、業績悪化に苦しんでいた企業の一つ。1997年度には1,250億円だった年商も、2014年2月期には851億円に落ち込んでおり、2006年には当時業界2位だった西松屋にその座を明け渡すこととなっています。
しかし、近年は少しずつ業績も回復。今後は200店舗展開、業界一位奪還に向けて、年々新たな事業展開を仕掛けています。
こうした背景もあり、今回リブランディングを図るために企業理念を一新。ロゴマークも、これまでロゴタイプだけのものから新たに名前のイニシャルをあしらったものに変更されました。
▼赤ちゃん本舗旧ロゴマーク
(画像引用元:Wikipedia)
色にはそれぞれ意味がありますが、赤は見る者に活力を与えるとともに、強い愛情を意味しています。これまでの赤ちゃん本舗のロゴマークも赤を基調にしたものでしたが、新ロゴマークはさらに丸みを帯びたものが採用されており、以前よりも親しみのあるデザインとなっています。
これは、今回のリブランディングに伴う企業理念でも頻繁に使用されている、「笑顔」「信頼」「寄り添い」という言葉に関連しているのかもしれません。
さらに赤は、遠くからでも視認性が高いというメリットもありますから、今後さらに実店舗を増やしていく予定の赤ちゃん本舗にぴったりの色合いだと言えます。
リブランディングは企業内の襟を正すとともに、お客様へ新たな姿勢を見せ、今後に期待を持っていただくための有効な手段の一つです。こうした姿勢を広く知ってもらうためには、文章よりも印象に残りやすい、ロゴマークの変更は非常に効果的だと言えます。
もちろん、ただ変更するだけでは意味がありません。ロゴマークは会社を象徴するものであり、将来の展望やお客様や取引先などに対する姿勢などを打ち出すツールですから、リブランディングに際しロゴマークを刷新するなら、初めてロゴマークを作る以上の意味が必要だとも言えます。
リーマン・ショック以降経営難に陥っていた企業の中には、近年の景気回復に伴い、少しずつ業績を回復しているところも少なくありません。とはいえ、これまでとは違った経営戦略を打ち出さなければ、お客様だけでなく取引先や株主からの信用回復が見込めないこともあります。
そうした際に、リブランディングという形で新たに襟を正すことは、とても重要な意味を持ちます。
その姿勢をより多くの人に広めるためにも、ロゴマークを作成・刷新してみてはいかがでしょうか。
※参考記事
赤ちゃん本舗/リ・ブランディングで新ロゴマーク採用(流通ニュース)
※参考サイト
赤ちゃん本舗