(画像引用元:Twitter)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、登山用品大手の「The North Face(ノースフェイス)」のロゴマークを取り上げます!
1.The North Face(ノースフェイス)の歴史とロゴマークの由来
アウトドア用品の中でも、特に登山用品に力を入れているThe North Face。1968年にサンフランシスコで創業を開始したこのブランドは、機能性の高さやデザインの良さなどから、登山家だけでなく、バックパッカーやアウトドアを気軽に楽しむ層にも受け入れられており、カジュアルファッションとしても人気があります。
そんなThe North Faceのブランドロゴは、虹のような3層のドーム型のラインからなるシンボルマークが特徴的ですよね。
(画像引用元:Twitter)
この3層のラインの正体は、アルプスの三大北壁と言われている3つの難関ルート、すなわちアイガー・グランドジョラス・マッターホルンの3つの北壁を表しているそうです。
マッターホルンと言えば、日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」の企画で、イモトアヤコが登頂を果たしたことでも知られていますが、実はマッターホルンを始めとした北壁では、数々の有名登山家ですら命を落とすほどの難関ルート。特に北壁といえば、アイガー北壁が有名で、北壁の高さはなんと1800mもあるそうです。
ロゴマークからは、そんな北壁にも挑めるほどの機能性と安全性を備えたアイテムを販売していること、そして何より、北壁に挑む登山家を支えるという強い想いがこもっているのではないでしょうか。
どの業界にも、その道の難関ルートや避けて通れない道というものはあるものです。それをあえてロゴマークのモチーフとして使用することで、それらを乗り越えた安心・安全な商品であることが表せるというのは、おもしろく、また説得力のある話ではないでしょうか。
ちなみに余談ですが、三大北壁の中でもっとも難易度が高いと言われているのはグランドジョラスで、日本の有名登山家・森田勝もここで命を落としています。また、最も高い山はマッターホルンで、The North Faceのブランドロゴの中でも最も大きなドームラインがマッターホルンを表しています。そう考えると、イモトアヤコが成し遂げたことは本当にすごいことなんですね。