ロゴの作成って、なんだか難しそうで不安に感じてしまうことがありますよね。
どこに頼めばいいんだろう、どんな流れになるんだろう、ちゃんと希望を伝えられるかな…。
この記事は、そんな気持ちにそっと寄り添いながら、初めてでも安心してロゴを依頼できるように、やさしく丁寧にまとめたガイドです。
ロゴは、これから歩んでいくブランドの「顔」になる大切な存在。
だからこそ、最初の一歩をゆっくり丁寧に踏み出せるように、分かりやすく解説していきますね。
Contents
ロゴ依頼の流れは、実はとてもシンプル
ロゴ制作と聞くと、専門的でハードルが高いように思えるかもしれません。
でも全体の流れがわかってしまえば、驚くほど落ち着いて進められます。
ロゴ依頼は、だいたいこのような順番で進みます。
- ロゴの目的を決める
- デザイナーさんを探す
- 伝えたい内容をまとめる
- 見積もりと制作期間を確認
- デザイン案を受け取る
- 修正をお願いする
- 納品データを受け取る
- 運用の準備をする
ひとつひとつ、ゆっくり進めていけば大丈夫です。
このあと、それぞれのステップを丁寧に見ていきましょう。
ロゴを依頼する前に、自分の気持ちをまとめておく
どんなロゴにしたいのか、目的をやさしく言葉にしてみる
まずは「こんなロゴにしたい」という気持ちを、自分の言葉でそっと整理してみましょう。
完璧にまとめようとしなくて大丈夫です。小さなメモからで十分です。
例えば、こんなことを意識してみると良いですよ。
- どんな方に届けたいロゴなのか
- どんな雰囲気を感じてほしいのか
- どこで使う予定があるのか
- 長く使っていくロゴなのか
このあたりを少しだけ考えておくと、デザイナーさんがぐっと提案しやすくなります。
好きな雰囲気を集めておくと、とても伝わりやすい
参考になるロゴを5〜10個ほど集めておくと、好みが自然と見えてきます。
「かわいい」「大人っぽい」「シンプル」が言葉にしづらくても、画像があるだけでスッと伝わります。InstagramやPinterestで気になったものを保存しておくのもおすすめです。
最低限そろっていると安心な情報
細かく書き込む必要はありませんが、次の項目だけ揃っていると、とてもスムーズに進みます。
- ブランド名
- 事業の内容
- お客様にしたい方(ターゲット)
- 大切にしたい雰囲気
- 好きな色、避けたい色
- 利用シーン(SNS、名刺、店舗など)
これだけで十分。肩の力を抜いてまとめてみてくださいね。
デザイナー選びは、いちばん大事なステップ
ロゴは「誰にお願いするか」で仕上がりが大きく変わります。
だからこそ、ここは焦らず、自分に合う方をゆっくり探して大丈夫。
見ておきたいポイントは3つ
1. デザインの雰囲気が、自分の好みに近いか
ポートフォリオを見ると、そのデザイナーさんが得意とする雰囲気がよくわかります。
柔らかい雰囲気が得意な方、スタイリッシュなロゴが得意な方など、個性がはっきり出ます。
2. 制作の流れや説明が丁寧かどうか
初心者さんに優しいデザイナーほど、制作フローが分かりやすく書かれています。
- どれくらいヒアリングしてくれるか
- ラフ案の数
- 修正の範囲
- 納品データ
- スケジュール
安心してお任せできるか、ここで判断できます。
3. 金額が明確で、追加料金も分かりやすいか
料金が分かりにくいと、後で不安になりやすいもの。
相場を知っておくと選びやすいですよ。
- フリーランス:2〜8万円
- 制作会社:10〜30万円以上
- クラウドソーシング:1〜5万円
予算だけでなく、安心感や相性も大事にしてみてくださいね。
そのまま使える、やさしいロゴ依頼シート
デザイナーさんに渡すと、やりとりがとてもスムーズになる依頼シートを用意しました。
コピペして使ってもらって大丈夫です。
ロゴ依頼シート
- ブランド名
- 読み方・英語表記(あれば)
- 事業内容
- ターゲット
- ロゴで伝えたい印象
- 使用予定の媒体
- 好きな雰囲気や参考画像
- 好きな色、避けたい色
- 避けたいデザイン
- 希望する納品データ
- リニューアルの場合:今のロゴの課題
ロゴ制作は、こんな風に進んでいきます
最初の提案(ラフ案)が届く
デザイナーさんから、1〜3案ほどデザイン案が届きます。
ワクワクする瞬間ですよね。
チェックするポイントは、次のようなものです。
- 第一印象が、目的と合っているか
- お客様にきちんと届きそうか
- 小さくしても見やすいか
- 色や形に違和感がないか
気に入った部分、気になる部分は、遠慮せず伝えて大丈夫です。
修正のお願いは、ゆっくり丁寧に
修正をお願いするときは、なるべく具体的に伝えると好みが伝わりやすくなります。
伝わりやすい言い方
- 全体をもう少しやわらかい印象に
- 線の太さを少しだけ太くしてほしい
- 色味を落ち着かせたい
伝わりにくい言い方
- なんか違う気がする
- とりあえずおしゃれにしてほしい
修正回数には限りがあることも多いので、気持ちを整理してからゆっくり伝えて大丈夫ですよ。
納品データは、後から困らないためにきちんと確認
ロゴは用途によって必要なデータ形式が変わるので、ここは必ず確認しておきたいポイントです。
もらっておくと安心なデータ
- ai(Illustrator用データ)
- png(背景透過)
- jpg
- svg(Webで便利)
特にaiデータは、後から大きくしたり編集したりしても劣化しないため、とても大切です。
色のバリエーションもあると便利
- フルカラー
- 黒
- 白(白抜き)
SNSや印刷で、違う色が必要になることが意外と多いんです。
ロゴ制作でよくあるトラブルと事前予防法
トラブル1:完成したのに使いづらい
原因
- 色が多すぎて小さいサイズで潰れる
- ラインが細すぎる
対策
- SNSアイコンの見え方を最初にデザイナーと共有する
- モノクロ版も必ず依頼する
トラブル2:イメージが伝わらない
原因
- 言語化不足
- 参考画像の方向性がバラバラ
対策
- ターゲットを具体的に書く
- 参考ロゴ5〜10点の一貫性を意識する
トラブル3:料金が思ったより高くなった
原因
- 修正の回数が増えた
- 追加オプションの発生
対策
- 事前に「修正回数・追加料金」を確認
- 初回ヒアリングで方向性を固める
ロゴ依頼の成功率を上げるコツ
初心者が意識すると劇的に成果が変わるコツをまとめておく。
コツ1:目的を一文で言えるようにする
例
「30代女性向けのヨガ教室として、やさしい安心感を伝えたい」
たったこれだけで方向性がぶれなくなる。
コツ2:デザイナーを”相性”で選ぶ
テイストが合わないと、修正を重ねても理想に近づきにくい。
コツ3:過度な提案数を求めない
提案数が多いほど良いわけではない。
方向性が安定しているデザイナーは、1〜2案でも精度が高い。
コツ4:レビューは箇条書きと文章の両方で伝える
文章だけ → 抽象的になりがち
箇条書きだけ → 意図や背景が伝わりづらい
併用すると誤解が減る。
初心者向け:依頼前にチェックすべき5つの質問
ロゴ依頼の前に、この5つが整理できていれば全体がスムーズになる。
- 事業のゴールは何か
- ロゴが必要なのはいつまでか(納期)
- ターゲットは誰か
- どんな印象を与えたいか
- デザイナーに求めることは何か
よくある質問(FAQ)
Q1.ロゴ制作の納期はどれくらい?
一般的には2〜4週間。
修正が多いと1〜2か月になることもある。
Q2.CanvaやAIロゴではだめ?
SNS用の仮ロゴとしては便利だが、商標登録や長期運用には不向き。
本格的にブランド運営をするならプロのロゴをおすすめ。
Q3.商標登録は必要?
ブランドを長く運営するなら検討すべき。
ただし初期の個人事業で必須ではない。
商標はロゴが完成してから申請する。
Q4.相場より高いデザイナーを選ぶ理由は?
ヒアリング能力・修正の質・ブランド理解が高いデザイナーは結果的に費用対効果が良い。
後から作り直すよりコストが安いことが多い。
まとめ:ロゴ制作は「準備」と「ゆっくり丁寧」が成功のコツ
ロゴ制作は難しそうに感じるかもしれませんが、実は押さえておきたいポイントはとてもシンプル。
- 目的をやさしく言葉にする
- デザイナー選びを大切にする
- 気持ちを整理して伝える
- 修正は丁寧に
- 納品データを確認する
この5つができていれば、初めてでも安心してロゴ制作を進めていけます。
あなたのブランドにぴったりのロゴと出会えますように。
ゆっくり、大切に進めていってくださいね。







