誰しも一度は耳にしたことがあるであろう「少子高齢化」という日本が直面している大きな問題。10年以上前から取り上げ続けられているこの問題に、今までも政府は様々な施策を講じてきましたが一向に改善されておらず出生率の向上には繋がっていないのが現状です。そこで岸田首相が「異次元の少子化対策」を掲げたことを踏まえ、登場してくるのが「こども家庭庁」です。今回は1月23日の記者会見で発表された「こども家庭庁」のロゴマークについてご紹介していきます。
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こども家庭庁の役割
現在日本では、人口構成のうち若年齢者の割合が減少する「少子化」と、高齢者の割合が相対的に増加する「高齢化」が、同時に進行しているという危機的な状態であり抜本的な改革が求められています。そもそもなぜ少子高齢化となってしまったかというと、出生率の低下により若年齢者が減少した事と医療などの進歩により平均寿命が向上した事で人口に占める高年齢者の割合が増加してしまったからです。長生きできるのはとても良いことなのですが、新しい命が生まれてこない事には労働力で減り、経済も衰退していってしまうという点から問題視されているんですね。働き手が足りずに起こる老老介護やヤングケアラーなども、その問題の1つですね。そこで、政府はその打開策の1つとして社会全体でこどもの成長を後押しするため「こども家庭庁」を創設しました。こども家庭庁は2023年4月に発足する、こども関連政策の司令塔であり、これまで各府省庁が別々に行ってきたこども政策を一元的に集約するためのものでもあります。この機関の創設により、こどもの視点や子育て当事者 の視点に立った政策や支援を是非行っていただきたいと切実に願うばかりです。
こども家庭庁のロゴマーク
画像引用元:NHK「“子ども家庭庁の発足後、定期的に地方と協議 ” 少子化相」
こども家庭庁のロゴマークは、5歳女児を子育て中のデザイナーがデザインした数点の候補の中から、子育て中の職員らの意見も交えて選ばれたそうで「健やかな気持ちで子供をみんなで守っていけるような社会になってほしい」という思いが込められているそうです。
オレンジ色の丸みのある字体で「こどもまんなか」「こども家庭庁」と描かれたもので、こどもの「ど」の濁点部分は「目」をイメージしたもので優しいまなざしでこども見つめる姿を表現しています。そう言われてみると、2つ並んだ丸がまんまるのおめめにも見えてきますよね。オレンジのカラーは親しみや楽しさを象徴する色であり、 明るく元気なエネルギーや前向きな気持ちにさせてくれる色でもあるため、ロゴマーク全体を通して優しさや温もり、親しみやすさが感じられるデザインとなっていますね。
こちらは動画バージョンのモーションロゴです。「こども」の文字のまわりをくるりと囲むような構図から、本来のロゴマークの形である2列の配列へと変化していく姿は、常にこどもを中心におき守り、支え、育てていこうという社会の姿勢を表しているのかもしれませんね。また、1列目の「こどもまんなか」の文字は、こども家庭庁が掲げる理念であり、文字とすることで認知度の向上を目指すとのことでした。
SNSやWEBマーケテイングなどデジタルやインターネット広告が主流になった現代では、このように動的なモーションロゴなども作成し様々な媒体に合わせて臨機応変にアピールしていくことが理解を深め、認知を広げる事に繋がっていくと言えるでしょう。FS