(画像引用元:富士ゼロックス)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、カラー複合機やプリンタなどを販売している「富士ゼロックス」のロゴマークを取り上げます!
1.富士ゼロックスのロゴマークの歴史と由来
1962年に誕生した富士ゼロックス。そのロゴマークの歴史をたどると、ドキュメント事業を通してビジネスの新しい姿を提案し続けてきた富士ゼロックスの姿が見えてきます。
創業後、日本で初めて複写機のレンタル事業を展開し、オフィスに新たな風を吹き込んだ富士ゼロックス。そのロゴマークは先進的なイメージを持つものでした。
(画像引用元:富士ゼロックス)
その後、1968年にロゴマーク、そしてオフィスコンセプトが変更されます。当時の日本は高度経済成長期のまっただ中にあり、工業的・経済的にこれまで例を見ないほどの早さで成長を遂げていました。しかし、同時に環境問題や汚染問題が次々と噴出し、人々が人間らしさを改めて求める時期でもありました。こうした工業・経済重視型の世を背景に作られたのが、下記ロゴマークと「モーレツからビューティフルへ」というオフィスコンセプトでした。
(画像引用元:富士ゼロックス)
その後、三度の変更を経て作られたのが、「コネクティング・シンボル」という球体のシンボルマークを掲げたロゴマークです。
(画像引用元:富士ゼロックス)
「コネクティング・シンボル」と呼ばれる、地球にも見える球体の上には、クロスする2本の線が描かれています。この線は富士ゼロックスとかかわるすべての人々、すなわち顧客やその先にいる人々、社会を表しています。また、メインカラーに「ゼロックス・レッド」と呼ばれる鮮やかな色を採用し、丸みを付けて描かれているのは、親しみやすさやあたたかみなどを表しているそうです。まさに社会との関わりや絆を重視する、富士ゼロックスらしいロゴマークと言えますね。また、小文字にしてより柔らかさを出しているのも印象的です。
富士ゼロックスのロゴマークのように、あたたかみや親しみやすさを表すために、丸みを帯びたフォントや小文字表記を採用している企業は他にもあります。もし英語のロゴタイプを作成する場合は、こうした点を参考にしてみてはいかがでしょうか。
※参考サイト
コーポレート・アイデンティティー