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記念日にもなったロゴマーク | JVCケンウッド・ビクター

記念日にもなったロゴマーク | JVCケンウッド・ビクター

(画像引用元:Wikipedia

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は「JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント」のロゴマークを取り上げます!

1. JVCケンウッド・ビクターのロゴマークの歴史と由来

JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントのロゴマークと言えば、蓄音機と犬の姿の絵が有名ですよね。実はこの愛らしいロゴマークが作成された背景には、ある感動のエピソードが隠されていました。

JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントのロゴマークが作られたのは、今からなんと100年以上も前の1898年。このロゴマークを描いたのはフランシス・バラウドという画家で、ロゴマークに描かれている犬・ニッパーの飼い主でもあります。
実はニッパーが彼の元にやってきたのは、元の飼い主であり、フランシス・バラウドの兄であるマーク・ヘンリー・バロウドが病死したためでした。

このロゴマークは、バラウドがある日、蓄音機で亡き兄の声の入った音源を流した時のニッパーの行動を描写したもの。首を傾げているのは、なぜここから昔の飼い主の声がするのだろうと疑問に感じている姿だったと言われていますが、もしかすると蓄音機のラッパの奥に、いるはずのない前の飼い主を探していたのかもしれませんね。

記念日にもなったロゴマーク | JVCケンウッド・ビクター
(画像引用元:Wikipedia

この絵がロゴマークとして採用されたのは1900年のこと。円盤型蓄音機を開発したエミール・ベルリナーが、このエピソードに対して大いに感動し、絵を商標登録。更には米国ビクタートーキングマシーンのロゴマークとして採用しました。

100年以上経った現在でもJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントのロゴマークとして使われているのは、「音楽で人を幸せにする」と言う企業の想いが込められているからなのです。

ちなみにロゴマークに描かれている「His Master’s Voice」は、当時商標登録されたバラウドの絵の名前ですが、単語の頭文字だけをとって付けられたのが、かつて円盤型蓄音機を製造・販売していたベルリーナ・グラモフォン社の子会社であるHMVです。
HMV日本法人は、すでにローソンに売却されており、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントとの関係はなくなりましたが、今でもHMVと言う名前が使われています。

2. 2月8日がニッパーの日に認定!

実は2015年1月15日には、ニッパーの名前にちなみ、2月8日を「ニッパーの日」とすることを日本記念日協会が認定しました。
またニッパー生誕130周年を記念し、初代ニッパー大使も設置。2015年はニッパーを中心に、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントが盛り上がりそうです。

ロゴマークのエピソードは、時に記念日になるほどの感動を与えることがあります。ロゴマークを作成する際は、企業の想いや目指したいものに関連するエピソードをヒントにしてみても良いかもしれません。

※参考サイト
ビクターエンターテインメントについて(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
2月8日は“ニッパーの日”ビクター犬の記念日が正式登録(ナタリー)

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