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人々に愛されるためのロゴマーク | キユーピー

人々に愛されるためのロゴマーク | キユーピー

(画像引用元:キユーピー

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、食卓にさまざまな彩りを添えてくれる「キユーピー」のロゴマークを取り上げます!

1.キユーピーのロゴマークの歴史と由来

今や日本の食卓に欠かせないマヨネーズ。そのマヨネーズを日本で最初に販売した会社こそ、キユーピー株式会社です。
企業としての設立は1919年ですが、実際にマヨネーズを売りだしたのは1925年のこと。この6年の間、キユーピーは日本人の舌にあったマヨネーズの開発を続けるとともに、野菜にマヨネーズを付けて食べるという、これまで日本人の食卓にはなかった新たな食文化を定着させるための試行錯誤を行っていたそうです。
こうして生まれたキユーピーのマヨネーズは、今や日本国民に欠かせない調味料の一つとして、まもなく創立100年を迎える今でも愛され続けています。

そんなキユーピーのロゴマークといえば、おなじみキューピー人形ですよね。
ロゴマーク自体が世に広まり始めたのは、マヨネーズの販売を開始した1925年からですが、商標登録自体は1922年に行われています。これは、かねてから取扱商品についてはしっかりとしたブランディングを行うべきだというキユーピーの方針に基づいたもので、1965年には米国でも商標登録がなされています。

ところで、なぜキューピー人形をロゴマークにしようと考えたのでしょうか。
それは、当時キューピー人形が年齢を問わず幅広い人気を獲得していたキャラクターであったことに由来します。販売当時、まだ日本人には馴染みのなかったマヨネーズを、将来的には誰からも愛されるような素晴らしい商品に育てたいという、企業の想いが伝わってくるようです。

2.キューピー人形の著作権ってどうなってるの?

ここで気になるのが、キューピー人形の著作権です。キューピー人形のイラスト自体は、イラストレーターのローズ・オニール氏という人物によって誕生したもので、今やキユーピー製品以外でも、世界中でキューピー人形らしいイラストを見ることができますよね。そう考えると、キューピー人形の著作権が気になるところです。

この点については、前述した通り、日本および米国ではすでに商標登録が行われています。また、1998年には日本キューピークラブがキユーピーに対して著作権侵害に関する裁判を起こしていますが、この訴えは棄却されています。
こうした点を考えると、キユーピーが掲げるキユーピー人形のロゴマークの著作権については、現状問題がないと言えそうです。

とはいえ、ロゴマークを作成する場合は、著作権などに十分気をつけておきたいところ。これからロゴマークを作成するなら、そういった点はしっかりチェックしておきましょう。

※参考サイト
vol.54: キユーピー(1) ~80周年、マヨネーズの歴史 前編(オピ研)
人形の著作権行使と権利の濫用

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