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由来が分からないロゴマーク | RENAULT(ルノー)

由来が分からないロゴマーク | RENAULT(ルノー)

(画像引用元:シリアス

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、日産自動車を傘下に収める自動車メーカー「RENAULT(ルノー)」のロゴマークを取り上げます!

※2021年10月6日更新

1.RENAULT(ルノー)のロゴマークの歴史と由来

ルノーは数ある自動車メーカーの中でも長い歴史を持つ企業の一つとして知られています。創業は1898年、3人のルノー兄弟によって「ルノー・フレール社」という名前で設立されました。ルノーが初めて公式にロゴマークを持つようになったのは、創業から2年後の1900年のこと。このロゴマークは、創業メンバーのルイ(Louis)・マルセル(Marcel) ・フェルナン(Fernand)のそれぞれのイニシャルをモチーフにして作られました。

その後1925年までに、ルノーのロゴマークは4度変更されています。
はじめに変更されたのは1906年。会社の顔とも言える自動車のイラストが、歯車のような形の円の中にデザインされています。次に変更されたのは1919年のこと。この年は第一次世界大戦が終結した翌年だったこともあり、戦争時に製造していた戦車が自動車に変更され、歯車も円に変わっています。

1923年には円だけが残り、焼き網のようなイラストと、RENAULTの文字が刻まれたロゴマークに変更。そして25年に、ついに現在のロゴマークの原型とも言える、菱型のロゴマークが登場します。
この菱形に焼き網のようなイラストが描かれたロゴマークは、その後若干の変更はあったものの、1972年までおおよその形を保ったまま、ルノーのロゴマークとして使われ続けることとなります。

由来が分からないロゴマーク | RENAULT(ルノー)
(画像引用元:パリ暮らし ~ フランスで見つけたヴィンテージ雑貨などを紹介しています

初めて菱型のロゴマークが生まれてから約半世紀が過ぎようとしていた1972年、ルノーのロゴマークはオプアートアーティストのヴィクトル・ヴァザルリ氏によって新たなものへと生まれ変わります。

由来が分からないロゴマーク | RENAULT(ルノー)
(画像引用元:プロヴァンスカルチャーツアー

このロゴマークがベースとなり、1991年にはより立体的なロゴマークが完成。その後コーポレートカラーとなったマスタードイエローが背景に入った、現在のロゴマークへと移り変わっていきます。

由来が分からないロゴマーク | RENAULT(ルノー)
(画像引用元:シリアス

2.菱型マークはどこからやってきた?

1925年に初めて現れ、その後現在までルノーのロゴマークのベースとなっている菱型のデザイン。どのような経緯でこのデザインが採用されたのかは、実はルノーも知らないのだといいます。当時の資料は残っておらず、作者などもわからないのだとか。
一説によると、ボディの前面にあった穴を塞ぐものとして菱形が採用されていたからという話もありますが、真偽の程は定かではありません。

3.未来のワクワクするルノーの姿が新たにお目見え

画像引用元:財経新聞

そんなルノーの新たなロゴマークが2021年1月に公表され、同年10月からは日本国内でも順次導入されることが発表されました。相互作用を意識したという新しいロゴマークは、2つのひし形が重なり合うようなデザインとなっています。

オープンエンドな形状は、この先の未来を予感させるような仕上がりに。今後最新技術を導入していくルノーの姿勢がよく見えるデザインとなっています。

今やルノーを象徴する素晴らしいロゴマークとなった菱形のデザイン。その出生の謎は今後も解けないかもしれませんが、ただひとつ言えることは、多くの人に愛されたロゴマークであるということです。
今後もルノーの発展を象徴するロゴマークとして愛され続けてほしいですね。

※参考サイト
広報担当者すら知らない!? ルノーのロゴが”ひし形”である理由(マイナビニュース)

※参考書籍
ロゴライフ 有名ロゴ100の変遷(著:ロン・ファン・デル・フルーフト)

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