ロゴマークラボ | ロゴを制作する上で知っておくと役立つ情報を発信!

海外にも対応したロゴマーク | 理化学研究所

海外にも対応したロゴマーク | 理化学研究所

(画像引用元:理化学研究所

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、2015年4月に国立研究開発法人となった「理化学研究所」のロゴマークを取り上げます!

1.理化学研究所の歴史とロゴマークの由来

1917年、日本資本主義の父とも言われた渋沢栄一によって創設された理化学研究所は、国内で唯一の自然科学系の総合研究所として知られています。理研といえば、最近ではSTAP細胞に関するイメージが強い方も多いと思いますが、世界ではじめてタラの肝油からビタミンA分離を成功させたり、スーパーコンピュータ「京」の開発に成功するなど、創設当初から華々しい功績を持つ研究機関でもあります。

ちなみにノンオイルドレッシングなどで知られる理研ビタミン株式会社は、もともと理化学研究所のビタミン工業化部門を担当していた部門が、戦後の解体によって独立したものです。

そんな理化学研究所のロゴマークが初めて作成されたのは1999年のこと。実はそれまで、理研にはシンボルマークとなるものがなかったそうです。デザイナーの勝井三雄氏によって作成されたロゴマークがこちらです。

海外にも対応したロゴマーク | 理化学研究所
(画像引用元:理化学研究所

理化学研究所のイニシャルである「R」をベースに作成されたこのロゴマークは、見るものに「自由なイメージで可能性を感じ」てもらえるようなデザインを目指したそうです。

またこのロゴマークには、理研の英語名(The Institute of Physical and Chemical Research)に含まれるアルファベットP・C・Rが隠れており、海外の方が見ても自然なデザインとなっています。

海外進出を図ろうとお考えなら、理研のように海外の方が見ても違和感がないロゴマークを目指すことが大切です。特に日本での企業名と海外での名称が異なる場合はなおのこと。ロゴマークだけならこうした心配はあまりないかもしれませんが、企業名やイニシャルをロゴマークのベースにする場合、意外と海外からの視点が抜け落ちてしまうものですので、作成の際には忘れずチェックしておきましょう。

※参考サイト
理研シンボルマーク・ロゴタイプの制作について(理化学研究所)
沿革(理化学研究所)

ページTOPへ戻る