(画像引用元:YAMAHA)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、楽器メーカーだけでなく、自動車部品メーカーや半導体事業など、さまざまな顔を持つことで知られる企業「YAMAHA」のロゴマークを取り上げます!
1.ヤマハの歴史とロゴマークの由来
1897年に、「日本楽器製造株式会社」という名前で浜松の地で産声を上げたYAMAHA。その誕生のきっかけは、創業者の山葉寅楠氏が、小学校のオルガンを修理したことだったそうです。
実は、現在もシンボルマークとして使われている「音叉」は、設立翌年の1898年には登場しています。ただし、そのデザインは今とは大きく異なるものでした。
(画像引用元:YAMAHA)
よく見るとお分かりいただけるかもしれませんが、初代のシンボルマークには鳳凰が音叉を咥えた姿が描かれています。このデザインには、当時から世界標準を目指そうとするヤマハの熱い想いが込められているそうです。
このシンボルマークは「音叉マーク」と呼ばれ、1998年までの約100年の間に、7度ほど姿を変えています。
2015年8月現在の形に最も近い音叉マークが生まれたのは、1927年のこと。2台目となるシンボルマークに描かれているのは、3つの音叉が重なったデザインでした。
(画像引用元:YAMAHA)
この3つの音叉は、それぞれ「製造」「技術」「販売」という、メーカーとして大切な3つの部門を表しています。同時に、楽器メーカーとして「ハーモニー」「メロディ」「リズム」の3つを表しているとも言われています。
音叉をが使われている理由として、音叉のように世界の隅々にまで響き渡るようなたくましい企業の生命力を表現したかったためとされています。
1967年には「YAMAHA」というロゴタイプも加わった、ヤマハロゴマークが完成。1987年には、社名変更とともにロゴマークから一旦音叉マークが消えたものの、1998年には再び音叉マークが登場しています。
(画像引用元:YAMAHA)
創業当初から多くの人に愛され続けたアイコンの復活は、原点回帰しようとする、ヤマハの想いによるものなのかもしれませんね。