(画像引用元:CNET Japan)
世界中のロゴマークに関するニュースを特集する「ロゴマーク最新情報!」。
今回は日本をPRする桜ロゴマークに関するニュースをご紹介します。
日本政府観光局が発表した調査によると、2015年2月の推定訪日外客数、つまり海外からの観光客数はは過去最高の138万7千人に上ったそうです(2015年3月18日時点)。円安の影響などもあり、海外から日本を訪れる方は近年増加傾向にあるようです。
一方、中国や韓国などに比べて、日本を訪れる観光客は実はかなり少ないことは、あまり知られていない事実。世界観光機関が発表している「World Tourism Barometer」に掲載されている国際観光客到着数ランキング(2013年版)を見ると、日本はなんと27位。あくまで2013年の数値ではありますが、4位の中国の5568万人、10位タイの2654万人などに比べると、日本の観光客数はまだまだ少ないと言わざるを得ません。
訪日外客が少ない原因の一つとして、日本の「観光PR下手」が挙げられており、政府も観光PRに力を入れて始めています。
その対策の一つとして生まれているのが、日本をPRするためのロゴマークです。
例えば日本は諸外国に比べて、Free Wi-Fiの環境があまり整っていません。先ほどのランキングで10位にランクインしたタイは、Free Wi-Fiの環境が整っており、旅行先でFree Wi-Fiを使うことが当たり前になっているヨーロッパ諸国や米国の方にとって、足を運びやすい場所となっています。
こうした点を受けて、日本でもFree Wi-Fiの観光整備が急ピッチで進められています。その一環として作られたのが以下のシンボルマークです。
(画像引用元:CNET Japan)
これは訪日外客向けの無料Wi-Fiスポットを示すシンボルマークで、国内の無料公衆無線LAN環境の状況を、海外の方にもわかりやすく伝える手段として利用されます。2015年4月から掲示に関する受付が行われているので、このシンボルマークを街中で目にすることも多くなるかもしれません。
ちなみにこの桜のマークと、後に続く「JAPAN」の文字は、海外の展示会などで日本が情報を発信する際の国としての共通ロゴマークとして使われています。
(画像引用元:時事ドットコム)
訪日外客の増加は、日本経済に大きな影響をもたらすことから、今後こうしたロゴマークを目にする機会が増えるかもしれません。街中で桜ロゴマークを探してみるのも面白いかもしれませんね。
※参考記事
海外発信のロゴ統一(時事ドットコム)
観光庁、訪日外国人旅行者向け無料Wi-Fiスポットに共通シンボルマークを導入(CNET Japan)