(画像引用元: 1分で読める!! [ 違いは? ])
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、日本のみならず世界的に愛されているファッションブランド「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」のロゴマークを取り上げます!
1.Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)の成り立ち
Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)はイギリス出身の同名ファッションデザイナー・ヴィヴィアン・ウエストウッドが立ち上げた、世界有数のファッションブランド。
2015年時点では、どちらかと言うとエレガントやガーリーなイメージの強いファッションブランドですが、もともとはパンク色の強いブランドでした。
それもそのはず、彼女がヴィヴィアンウエストウッドを立ち上げるきっかけとなったブティックを開店した時、ビジネスパートナーとして、また伴侶として彼女のそばにいたのは、のちに有名なパンク系ロックバンド「セックス・ピストルズ」のマネージャーとなるマルコム・マクラーレンだったのですから。
どちらがどう影響を及ぼしたのかはわかりませんが、ただひとつわかっているのは、当時彼女のブティックに並んでいたのが、SM色の強いパンクスタイルのアイテムだったということ、そしてその結果、彼女はイギリスからパンクの女王と呼ばれ、世界のファッション業界に確固たる地位を築いたということです。
しかし、その後彼女はその方針を変更し、今のようなエレガントなアイテムを輩出するに至ります。
2.Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)のロゴマークの由来とは
そんな歴史を持つヴィヴィアンウエストウッドのロゴマークは、土星のような球体の上に、十字のモニュメントらしきものが乗った、エレガントかつ可愛いデザイン。
このデザインの元となったのは、実は英国エリザベス女王が国会や式典の際に携えるロッドに付いているオーブ。実際のオーブは以下のような形を指定ます。確かに先端部分が似ていますね。
(画像引用元:ロイヤルアッシャーダイヤモンド)
ヴィヴィアンウエストウッドサイトによると、オーブは「王位を象徴する宝器」であり、伝統を表しています。
一方、オーブの周りを取り囲む輪は「衛星(サテライト)」を表しています。これはエリザベス女王が持つロッドには見られないものです。
衛星は「未来」を表しており、2つを合わせることで「伝統と未来の融合による新たな発見」を表しているそうです。
企業の方向性や将来像をロゴマークに込めることは、決して珍しいことではありません。また、創業地に由来するものをモチーフにすることも、海外ではよくあることです。
しかし、モチーフにたった一工夫くわえるだけで、さまざまな意味を持たせることに成功しているヴィヴィアンウエストウッドのロゴマークは、素晴らしいの一言に尽きるのではないでしょうか。
ロゴマークを作るなら、ぜひ参考にしたい企業の一つですね。