(画像引用元:Autoweek at the Pirelli event at Las Vegas Speedway by Autoweek USA | Frickr)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、F1やWRCなどにタイヤを共有していることで知られる「PIRELLI(ピレリ)」のロゴマークを取り上げます!
1.PIRELLI(ピレリ)のロゴマークの歴史と由来
PIRELLI(ピレリ)は1872年にイタリア・ミラノで創業したタイヤメーカーです。日本ではあまり馴染みがないタイヤメーカーですが、ブリジストンが発行している「ブリヂストンデータ2014」によると、世界のタイヤ市場シェアで第5位を誇るタイヤメーカーで、ヨーロッパでの知名度が高いメーカーとなっています。
また、世界的に有名なサッカーチーム「インテル・ミラノ」のメインスポンサーでもあります(2015年3月現在)。
そんなピレリのロゴマークは、Pの字が横に長く伸びたもの。とても印象的なこのロゴマークは、タイヤの弾力性を表しており、1914年にその原型となるデザインが生まれています。
このロゴマークが採用される前に、一度ロゴマークの変更があったものの、ピレリのロゴマークは公式にはほとんど変わっていないため、100年以上人々に親しまれている数少ないロゴマークの一つだと言えます。
このピレリのロゴマークは、タイヤにもあしらわれています。特に、2011年からF1に供給しているタイヤには、種類によってカラーの異なるロゴマークをプリントするという取り組みを実施。タイヤ交換の際のわかりやすさを重視した製品を提供しています。
(画像引用元:観戦塾)
2.さまざまなロゴパターンが横行したPIRELLI(ピレリ)
そんなピレリのロゴマークですが、実は作成時に使用ガイドラインを制定していなかったため、1930年頃までには微妙にデザインの異なるロゴマークが多く出回っていました。
その後、明確なガイドラインが設けられることとなり、現在のロゴマークに落ち着いていますが、当時はどれが本物のピレリのロゴマークなのかわからなかったといいます。
企業や商品のブランドイメージを保ち、偽物の横行を防ぐためにも、ロゴマークを作成する際にはガイドラインを必ず制定しておきたいですね。
※参考サイト
ブリヂストンデータ2014
※参考書籍
ロゴライフ 有名ロゴ100の変遷(著:ロン・ファン・デル・フルーフト)