1.はじめに
2012年から始まった第二次安倍政権の政策の一つとして注目を浴びている子育て支援。2015年1月には子育て支援のために約5千億円を投じるという発表もなされました。
こうした政府の意向や、近年の景気の持ち直しなどにより、自治体だけでなく企業でも、さまざまな形で子育て支援を行おうという流れができつつあります。今後、企業が果たすべき社会的役割の一つとして、子育て支援が今以上に当たり前になるかもしれません。
とはいえ、こうした取り組みは外からは見えにくいもの。そのため、ロゴマークで取り組みを外部にアピールしている企業や自治体が増えています。そこで今回は、企業および政府自治体が発表している育児支援関連のロゴマークをご紹介します。
Point:企業および政府自治体が発表している育児支援関連のロゴマーク事例
2.政府自治体の育児支援関連ロゴマーク
まずご紹介するのは、にっぽん子育て応援団のロゴ・キャラクター「チアガルー」です。
(画像引用元:にっぽん子育て応援団)
にっぽん子育て応援団とは、政党や世代を超えて子育て支援のための財源確保や支援活動を行おうとする取り組みの一つ。「チアガルー」には、こうした取り組みを通して子育てに関わる人々を応援しようという気持ちが表れています。
応援したいという気持ちがぽんぽんで表されているのもかわいいですね。
その他にも各自治体ごとに、さまざまな子育て支援関連ロゴマークが作られていますが、その多くが母と子二人の姿をモチーフにしたもののようです。
しかし、近年子育ては母親だけで行うものではなく、父親も積極的に関わっていくべきだという考え方が広まりつつあります。
こうした背景もあり、近年では八都県市ワークライフバランス推進キャンペーンのロゴマークのように、父親と子供が描かれたロゴマークを作成しているところもあるようです。
(画像引用元:千葉県)
Point:自治体や政府の子育て支援関連ロゴマークは親子をモチーフにしたものが多い
3.企業の育児支援関連ロゴマーク
一方、企業の育児支援関連ロゴマークに目を向けてみると、親子というモチーフにとらわれない、明るいイメージのものが多く見られます。
例えば子育てマンション「グロースリンク勝どき」のロゴマークは、マンションをハートの形に見立て、地域で子供を守っていこうという想いが感じられるロゴマークとなっています。
(画像引用元:Denali’s Room 一語一絵)
企業と自治体の方向性の違いもあるのかもしれませんが、子育て支援は家庭単位で行うものではなく、地域で行うものという考え方が昔はありました。
こうした考え方を企業にも当てはめた上で子育て支援を考えると、あるいは他社とは違った、子育て世代にとって本当に魅力的な支援ができ、また他とは違った素晴らしいロゴマークが生まれるのかもしれませんね。
Point:親子というモチーフにとらわれずにロゴマークを考えてみると、違った良さを持つロゴマークが生まれるかも?
4.まとめ
■政府自治体の子育て支援ロゴマークは親子をモチーフにしたものが多い ■企業のロゴマークは親子だけでなく、サービスを上手く表現しながら、さまざまなものをモチーフにしている ■多角的に子育て支援ロゴマークを考えると、これまでとは違ったステキなものが生まれるかも? |