(画像引用元:総務省)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、フジテレビ系列7月クールのドラマ「HEAT」の映画版でも取り上げられる予定の「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」のロゴマークを取り上げます!
1.ドラゴンハイパー・コマンドユニットの歴史とロゴマークの由来
ドラゴンハイパー・コマンドユニットは、特殊災害に特化した消防部隊で、正式名称は「エネルギー・産業基盤災害即応部隊」といいます。名前だけを見ると、マンガやドラマの中の架空の部隊のように聞こえますが、総務省消防庁が新設し、現在も実際に存在している部隊です。
特殊災害とは、巨大地震などが引き金となって起こりえる、石油コンビナートや工業地帯の大規模特殊災害などを指します。今後高い確率で発生が予想されている、南海トラフ巨大地震などの自然災害に備え、2018年までに全国12カ所に配備される予定とのこと。
その名前のインパクトから、設立決定が発表された当初から話題となっていましたが、冒頭でもご紹介したとおり、映画作品としても取り上げられるなど、今再び注目を集めています。
そんなドラゴンハイパー・コマンドユニットのシンボルマークが、2015年6月に発表されました。
(画像引用元:総務省)
名前にも登場しているドラゴンと、消防部隊の要とも言えるホースが描かれた力強いロゴマークとなっています。
このロゴマークは、単に話題集めという側面だけではなく、近年続く消防団員の現象を食い止めるという意味も持ち合わせているように感じます。子供たちがこのロゴマークを見て、消防団員に憧れを抱くきっかけになってほしい、そんな切なる想いを感じるのは私だけでしょうか。
ちなみに、ロゴマークにも大きく描かれているドラゴンは、江戸時代に用いられていた消化道具「竜吐水」に発想を得たものだそうです。今後はこのロゴマークが発端となり、消防団員の人気を「龍が水を吐く」ような勢いで押し上げてほしいですね。
※参考サイト
新藤義孝公式ウェブサイト
「ドラゴンハイパー・コマンドユニット」の車両公開及びシンボルマークの作成(総務省)