画像引用元:どうぶつ基金
犬や猫の殺処分ゼロの実現を目指して設立された公益財団法人どうぶつ基金。犬や猫だけでなく、すべてのいきものが幸せに、そして自由に生きていける環境を作るためにさまざまな事業に取り組んでいます。
ロゴマークラボでは、企業や団体のロゴをシリーズで紹介しています。ロゴに込められた思いを読み解くことで、ロゴマーク作りの参考になるポイントが見つかるでしょう。
今回は、どうぶつ基金のロゴを取り上げます。
※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。
どうぶつ基金について
1988年に、犬や猫などの小さな命を守るために、前身となる財団法人横浜動物福祉協会を富岡定俊氏が設立しました。2005年には、無料不妊手術を開始し、2006年には財団法人どうぶつ基金に名称が変更されました。
犬や猫をはじめとした動物たちを取り巻く環境が日々変化していくなかで、どのように共存していくかと常に考えアクションを起こしている団体です。
参考:沿革 – どうぶつ基金
どうぶつ基金のロゴマークの特徴
2021年4月に、ちきゅう部という新しいセクションを創設したのを機に、ロゴマークが刷新されました。ちきゅう部では、これまでの犬や猫を守る活動で得た経験を元に、対象を拡大し、全ての生き物が幸せに共生できるサステナブルな地球環境を実現することを目的としています。
できあがったロゴマークは、猫、鳥、魚そして象をモチーフとしたイラストをまるく配置したもの。パズルのように動物を組み合わせることで、動物たちが共生できる地球という、団体の目的を的確に表したロゴです。
大きな問題に取り組んでいる団体ですが、イラストのテイストをライトにすることで、どの世代の人にも親しみやすいように配慮されているそうです。
参考:【公益財団法人どうぶつ基金】新ロゴマーク発表!株式会社インターブランドジャパンがプロボノプロジェクトによりデザインを提供|公益財団法人どうぶつ基金のプレスリリース
ロゴ作成の参考にしたいポイント
動物をモチーフにしたロゴマークは数多くありますので、他のロゴマークと明確に区別できるものを作らなければいけません。動物をパズルのように組み合わせたデザインと配色でオリジナリティを出しています。
緑は木々や葉、青は空と海、そして茶は大地を表現し、自然豊かな環境を大切にする思いが感じられます。最も目立つのはさくら色の猫。不妊手術が終わった猫を「さくら猫」と呼ぶことから、さくら色を選んだのでしょう。設立当初の思いを大切にしている姿勢の表われです。
猫や鳥、そして魚はペットとしても馴染みがありますが、象だけはちょっと違った存在ですよね。象が選ばれたことには、絶滅を危惧される動物についても守っていく、そのためにできることがあるという思いが込められているのではないでしょうか。
イラストのテイストは柔らかいのですが、白く抜かれた目が私たち人間に何かを訴えているように感じました。どういう活動をしている団体なのか、とても気になるロゴマークですよね。
どうぶつ基金のロゴマークを参考にして、実現したい思いを表したロゴマークを作ってみませんか。
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