1.はじめに
業種や職種にかかわらず、多くの企業が所有している営業車。この営業車に企業のロゴマークが付けられているのをよく見かけますよね。
営業車にロゴマークを付ける意味は主に2つあります。一つは企業の宣伝カーとしての意味、もうひとつは企業の看板を背負っているという責任感を社員に自覚させるという意味です。
ロゴマークやロゴタイプを作成したら、すぐにでも作りたくなるものですが、発注する前に一呼吸置いてみてください。
もしかすると、営業車にロゴマークを付ける際に押さえておきたい、重要なポイントを忘れているかもしれませんよ?
今回は、営業車にロゴマークを付ける際に、押さえておきたい基本的なポイントと、付けた後の注意点についてご紹介します。
Point:営業車にロゴマークを付ける前に押さえておきたいポイントを紹介
2.営業車にロゴマークを付ける際の基本ポイント
まずは営業車にロゴマークを付ける際に押さえておきたい、基本ポイントについてご紹介します。
街なかを行き交う営業車を観察してみると、営業車には主に4つのタイプがあることに気づきます。
- 1.ロゴマークや装飾のない営業車
- 2.ロゴマーク(ロゴタイプ)だけが書かれた営業車
- 3.ロゴマーク(ロゴタイプ)+会社の情報(住所や電話番号など)が書かれた営業車
- 4.2または3に装飾が施された営業車
1の「ロゴマークや装飾のない営業車」については、一旦置いておきましょう。
2の「ロゴマーク(ロゴタイプ)だけが書かれた営業車」は、卸業者や商社、メーカーなど、一般消費者に対して直接的にサービスを提供していない企業が多い傾向にあります。
3の「ロゴマーク(ロゴタイプ)+会社の情報(住所や電話番号など)が書かれた営業車」は2とは反対に、介護サービスや車や水道の修理会社など、一般消費者に対して直接的にサービスを提供している企業が多いようです。
ここまでは比較的業種によって分けることができます。
4については業種を問わないこともありますが、比較的3の傾向に近いことが多いようです。これは、PRのために営業車を少しでも目立たせたいという想いがあるからでしょう。番号が大きくなればなるほど、PR色の強い営業車ということになります。
冒頭でもご紹介した通り、営業車は宣伝カーの意味合いもありますから、4に近ければ近いほど、見た目にインパクトのある営業車となりますが、宣伝カーとして4が適しているかというと、必ずしもそうとは限りません。
大切なのは、ロゴマーク作成時同様、企業が一般消費者に与えたいイメージによって、ロゴマークや装飾を変える必要があるということです。
例えば介護サービスなど、信用や安全が重要視される業種の場合は、いかに一般消費者に対して直接的にサービスを提供している会社であっても、装飾は抑えめにしておいたほうがいいでしょうし、ロゴマークも比較的落ち着いたものが好まれるでしょう。
一方、下記のMAPPLEの営業車の例のように、遊びゴゴロを持たせた装飾と、落ち着いたロゴマークが、出版している書籍の雰囲気を上手く演出している例もあります。
(画像引用元:アートアンドサイエンス株式会社)
また製薬会社のような、堅いイメージの企業であっても、ピップフジモトのように一般消費者にも知名度の高い商品を扱っている製薬会社の場合は、下記のようにコーポレートカラーをうまく利用した、明るくポップな営業車にしてみてもすてきですね。
(画像引用元:hs9300の徒然ブログ)
営業車にロゴマークを付ける際は、企業が第三者に抱いてほしいイメージを大切にして、デザインを決めるようにしましょう。
Point:企業が第三者に抱いてほしいイメージを大切にして、デザインを決めることが大切
3.営業車にロゴマークを付けた後の注意点
営業車にロゴマークを付けた後は、ロゴマークが剥がれたり汚れたりしていないか、また営業車自体の汚れや傷にも注意しましょう。
営業車のイメージは、そのまま見るものが抱く企業のイメージに直結します。企業のロゴマークを付けた営業車が汚れていたりへこんだりしていると、会社に対するイメージを落とすことになりかねません。
もちろん、事故や違反はNG。見ていないようで、意外と人は営業車のロゴマークを見ているものです。
ロゴマークを付けるということは、会社の看板を背負っているということですから、使用前後には必ず車の傷やロゴマークの剥がれなどがないか点検するとともに、乗車中も交通マナーに沿った運転を心がけましょう。
Point:ロゴマークを付けたなら、これまで以上に営業車の扱いには注意すること
4.まとめ
■営業車のロゴマークや装飾は、業種によってある程度傾向が分かれる ■傾向にあわずとも、企業が第三者に抱いてほしいイメージを大切にして、デザインを決めることが大切 ■ロゴマークを付けるということは、企業の看板を背負うことと同じ。これまで以上に営業車の扱いには注意を |