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100年で10回以上変更されたロゴマーク | FIAT(フィアット)

(画像引用元:Wikipedia

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、パンダや500など、数多くの名車を排出している「FIAT(フィアット)」のロゴマークを取り上げます!

1.FIAT(フィアット)のロゴマークの歴史と由来

FIATは1899年にイタリア・トリノで誕生した企業で、正式名称はFabbrica Italiana Automobili Torinoと言います。あのアルファロメオやフェラーリも、実はFIATの子会社です。
日本では自動車製造のイメージが強いFIATですが、実は自動車以外にも航空機や鉄道車両、船舶など、さまざまな輸送用機器の製造を行っているほか、出版業などへも進出している巨大企業として知られています。

そんなFIATのロゴマークと聞かれた時、皆さんはどんなロゴマークを思い浮かべますか?
丸い形のものを想像しますか?それとも台形に囲われたものでしょうか?
おそらくその答えは、年代によってばらつきが出るでしょう。その理由は、FIATロゴマークの変遷の歴史に隠されています。

100年で10回以上変更されたロゴマーク | FIAT(フィアット)
(画像引用元:ヨモギモチとアマガエル

上記はFIATの創業から1999年までのロゴマークを並べたもの。実はFIATのロゴマークは、創業から100年の間に、10回以上その形を変えています。

創業時に生まれたロゴマークには、FIATの正式名称であるFabbrica Italiana Automobili Torinoという名が刻まれています。
しかし、その後は略名の「FIAT」をロゴマークに採用し、さまざまな形に変化しています。
これは、FIATが歴史の変化とともに、ロゴマークを変えているからにほかなりません。
ロゴマークが企業の歴史を物語る事例は少なくありませんが、これほど企業の歴史と密接に関係したロゴマークも珍しいのではないでしょうか。

2.10回以上の変遷を経てもほとんど変わらなかったもの

しかし、10回以上の変遷を経ても、ほとんど変わらないものがありました。それがフォントです。
少しずつその形を変えているものの、少し傾斜したAの文字などは、2015年2月現在のロゴマークにも取り入れられています。
フォントにほとんど変化がない理由については明らかになっていませんが、企業を取り巻く環境は変われど、その本質は変わらないという、企業の姿勢がロゴマークから見て取れる、素晴らしい事例ではないでしょうか。

※参考サイト
FIAT|FIATの歴史 設立から現在まで

※参考書籍
ロゴライフ 有名ロゴ100の変遷(著:ロン・ファン・デル・フルーフト)

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