(画像引用元:PHILIPS)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、電気シェーバーをはじめ、近年は家電製品でも話題を呼んでいる「PHILIPS(フィリップス)」のロゴマークを取り上げます!
1.PHILIPS(フィリップス)のロゴマークの歴史と由来
PHILIPS(フィリップス)と言えば、日本では電気シェーバーのメーカーというイメージが強い企業ですが、実は世界的に見ると、医療機器やLED、音楽や映像といったAV分野にも強い総合エレクトロニクスメーカーの一つ。近年はLED事業や半導体事業の株式の8割を売却するなど、事業の集約を行ってはいますが、総合エレクトロニクスメーカーとしての地位は今だ健在です。
そんなPHILIPSのロゴマークといえば、シールドと言われる以下のようなデザイン。
(画像引用元:PHILIPS)
実はこのロゴマークは、PHILIPSが初めてロゴマークを作成した1934年から、ほとんどデザインは変わっていません。
もともとは1926年に登場したものが原型となっていますが、その頃は3本の波と4つの星だけがデザインされたものでした。その後、1930年には丸の中にこれらのデザインが描かれるようになり、1934年に、ついに丸を囲うシールド(盾の形)が登場するようになります。
シールドが登場した背景には、商標登録の問題が大きく絡んでいます。当時、円形の紋章をロゴマークにしている企業は少なくありませんでした。そのため、他企業と商標登録問題でもめるのを避けるために、シールドが付けられたそうです。
2013年にはロゴマーク及びブランドラインを刷新。「イノベーションは人々の満たされていないニーズや欲求を実現して初めて意味を持つ(PHILIPS 公式サイトより)」という信念を改めて表したものとなっています。
2.3本の波と4つの星が表す意味
ところで、ロゴマークに描かれている3本の波と4つの星はどのような意味があるのでしょうか。
PHILIPS公式サイトによると、この波は電波を、そして4つの星は夜空を表し、夜空に放たれた電波を表しているのだそうです。実はこのデザインは、1930年にはラジオなどに付けられていたもの。ラジオは巷に放たれる電波を拾って音を流すため、このロゴマークが採用されたのかもしれませんね。
※参考サイト
フィリップスブランドの歴史(PHILIPS)
フィリップス、イノベーションと人を中心にした新たなブランドの方向性を発表(PHILIPS)