1.はじめに
相次ぐ企業のベアや日経平均株価15年ぶりの高値記録など、景気のいい話が続く日本経済。最近では少しずつですが、消費者にも景気の良さが感じられるようになりました。
こうした背景を受けて、全国各地の自治体が力を入れているのが観光事業です。
人口の流出に悩む地方自治体としては、観光事業を活性化させることで収入源を増やすとともに、知名度を上げて人口増加を見込みたいところ。そのためには、PRのための武器が必要です。そこで全国各地の「PRの武器」を調べてみると、ロゴマークをPRに利用しているところが目立ちます。
そこで今回は、全国各地の観光PRロゴをご紹介します。作成の参考にするもよし、連休に訪れる場所の候補にするもよし、さまざまな形で参考にしてくださいね。
Point:全国各地の観光PRロゴにはどんなものがあるのか?
2.名物・観光スポットをモチーフにした観光PRロゴマーク
まずは土地の名物や観光スポットをモチーフにした観光PRロゴマークをご紹介します。
こちらは岩手県雫石町のカラフルな観光PRロゴマークです。
(画像引用元:雫石町)
自然豊かな雫石町。その春夏秋冬の観光資源を、岩手山とともにしずく型になるようにデザインされたロゴマークです。華やかな雰囲気が素敵ですよね。
続いてご紹介するのは、熊本商工会議所が作成した肥後すぅぷのロゴマークです。
(画像引用元:くまもとウォーターライフ)
※ロゴマークは中央のみ
熊本県は豊富な地下水に恵まれた地域で、美味しい熊本料理を支えるりっぱな素材の一つにもなっているのだとか。そんな熊本の水で育った肉や魚など『熊本で生産又は加工された素材を5品目以上使用した汁もの・スープ料理』を、町おこしの一環として「肥後すぅぷ」と認定しているのだそうです。
このイベントのキャッチコピーは「熊本まるごとスープバー計画!」とのことですが、スープカップに浸かる熊本城の姿がそのイメージを上手く表していますね。
Point:元からある観光資源を生かすもよし、観光資源を作ってモチーフにするのもひとつの方法
3.キャッチコピーが効いている観光PRロゴマーク
観光地を盛り上げるために、ロゴマークだけでなくキャッチコピーを作成しているところも多いですよね。ということで、続いてはキャッチコピーが効いている観光PRロゴマークをご紹介します。
こちらは三重県の観光キャンペーンに使われているロゴマークです。
(画像引用元:観光三重)
三重県は観光資源の多い地域ですが、意外と三重県のものだと知られていない、有名なグルメや観光地もあるようです。そんな三重県の有名な観光スポットやグルメを三重の丸(三重)で囲み、明快に表したのがこちらのロゴマークです。
このロゴマークの中央に書かれている「実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」は、ロゴマークができる以前から三重の観光キャンペーンのキャッチコピーとして使われていたもの。キャッチコピーをうまく利用し、ロゴマークに織り込んだ素晴らしい観光PRロゴではないでしょうか。
最後にご紹介するのは、秋田県観光キャンペーン推進協議会の観光PR用ロゴマークです。
(画像引用元:アメーバニュース)
こちらも観光PR用キャッチフレーズ「あきたにしました。」をPRするために作られたロゴマークで、秋田の観光資源である自然と温泉、そしてハートはふれあいを意味しているそうです。
人が歩いている姿は、秋田に向かう人の姿を描いたもの。「あきたにしました。」というほんわかしたフォントの効果もあり、優しいイメージに仕上がっています。
Point:キャッチフレーズをロゴマークにうまく折り込めば、さらに活きてくる?
他にも日本各地には、さまざまな観光PR用ロゴマークがあります。今後も別の視点から、さまざまな観光用ロゴマークをご紹介してまいりますので、ぜひ楽しみにしておいてくださいね!
4.まとめ
■全国各地にはさまざまな観光PRロゴマークがある ■ロゴマークに観光資源をうまく織り込み、素敵なロゴマークを作ろう ■既にキャッチコピーを作っている場合は、ロゴマークにうまく織り込んでその良さをさらに活かすこともできる |