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ことわざから生まれたロゴマーク | Evernote(エバーノート)

ことわざから生まれたロゴマーク | Evernote(エバーノート)

(画像引用元:Evernote Taiwan User Meetup by othree | Frickr

さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、「全てを記憶する」というキャッチコピーで知られる「Evernote(エバーノート)」のロゴマークを取り上げます!

1.Evernote(エバーノート)の歴史とロゴマークの由来

2008年に誕生し、その後約6年間でユーザーを1億人にまで伸ばしたEvernote。まるでWEB上のノートのように、日常のちょっとしたことからビジネスにおける重要事項までを簡単にメモでき、かつ簡単に検索・管理できる新しいウェブサービスとして、アジアや米国を中心にユーザー数を増やしています。

そんなEvernoteのロゴマークと言えば、グリーンの背景に、ちょっと笑ったようなゾウの顔が特徴のこちらのデザイン。

ことわざから生まれたロゴマーク | Evernote(エバーノート)
(画像引用元:Evernote Taiwan User Meetup by othree | Frickr

動物をモチーフにしたロゴマークといえば、FirefoxCHUMSなどが挙げられますが、ゾウをモチーフにしたものはかなり少数派。歯医者や飲食店、動物園のロゴマークとして見られることはありますが、いずれも子供向けだったり、インドや動物そのものを表すことがほとんどです。

Evernoteのロゴマークにゾウが選ばれた理由、それは「Elephants never forget(ゾウは決して忘れない)」という西洋のことわざが、同サービスのキャッチコピーである「全てを記憶する」に通ずることが理由となっているそうです。

この発想は、デザインを担当した、Evernoteのクリエイティブディレクターを務めるGabe Campodonico氏が、社員からヒヤリングする中で生まれたもので、案の中にはノートや永遠を表すものもあったそうですが、最終的には「ゾウをモチーフに」という案でまとまったそうです。

さらに、このロゴマークにはもうひとつ、あるモチーフが隠されています。それが、ロゴマーク案にもあがっていた「ノート」です。ゾウの耳が折れているのは、実はノートを表しており、「Elephants never forget(ゾウは決して忘れない)」という意味だけでなく、ノートのように使えるサービスを、うまく表現したロゴマークとなっているのです。

このように、2つの意味が込められているロゴマークは珍しくありませんが、あまりに露骨だと、嫌味に見えてしまったり、あまりスマートに見えなくなってしまうこともあります。そういった意味で、Evernoteのロゴマークは、嫌味のないすっきりとしたデザインに仕上がっているデザインだといえます。

2.背景がグリーンになった理由

Evernoteのアイコンの背景となっている、明るいグリーン。実は「他にグリーンを使っている企業がなかったから」というのが、採用の理由だそうです。

他に使われていないということは、多数のアイコンが並んだ時にも探しやすくなります。Evernoteのロゴマークは、同社が提供するサービスに対する想いと、ユーザーの利便性をうまく同居させた、素晴らしいロゴマークと言えそうですね。

※参考サイト
1億人の Evernote ユーザに感謝をこめて(Evernote blog)

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