(画像引用元:Nikon)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、日本を代表するカメラブランド「Nikon(ニコン)」のロゴマークを取り上げます!
1. Nikon(ニコン)の歴史とロゴマークの由来
Nikonが誕生したのは1917年のこと。もともとは「日本光学工業株式会社」という名前の企業で、「Nikon」という名前自体は1946年に誕生した35mmカメラのブランド名を引き継いでつけられたものです。この「Nikon」というブランド名の由来は、実は「日本工学工業」の略称として使われていた「ニッコー」が元になっています。
現在のロゴマークの原型が生まれたのは、1955年のこと。ロゴタイプ自体は、東京五輪のポスターや日本電信電話(現在のNTT)のロゴマーク作成など、日本を代表するグラフィックデザイナーとして活躍していた亀倉雄策氏によって手がけられたもので、そのデザインは大きく変更されることなく、現在も使用されています。
2003年には新たなブランディング戦略の一環として、Nikonのアイデンティティカラーとして長年使用されてきたイエローと、書体のブラックはそのままに、新たに光を表すホワイトが加わった新しいロゴマークが誕生しています。
(画像引用元:Nikon)
幾重にも折り重なったホワイトは、カメラにとって欠かせない「光」を表しているだけでなく、将来への可能性や使命感などを表しているそうです。天文学でも距離を表す際に用いられる光は、まさに企業の将来や未知への挑戦の姿勢を表すのにぴったりだと言えます。
また、あえてロゴタイプをあまり変えずに使用することで、創業100年を迎えようとするNikonの長い歴史と、その中で培われた技術や信頼などを表しているようにも感じられます。
現在使用しているロゴマークから、新たなものへとリニューアルを図る際、全く新しいデザインに変更するというのもひとつの方法ですが、あえて昔のデザインを残すことで、企業の伝統や歴史を後世に伝えるという方法もあります。また、モチーフは変えずに、描き方だけを変えるという方法もあります。ロゴマーク作成のアイデアは、企業のたどった歴史や取り扱いサービス・商品によって、さまざまな描き方ができますから、ぜひ色々なアイデアを出してみてくださいね。