0120-962-165 
検討中リストを見る
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどをシリーズでご紹介している「独断！粋なロゴマーク」。
今回は、女性特有の「乳がん」を啓蒙（もう）する「ピンクリボン運動」で使われているロゴをご紹介します。ピンクリボン運動は多彩な団体・企業で行われており、ロゴも沢山ありますので、その一部からロゴマーク作成のヒントを探ってみましょう。
※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。
ピンクリボン運動とは？
ピンクリボン運動は1980年にアメリカでスタートしました。乳がんで亡くなってしまった患者さんの家族が「このような悲劇が繰り返されないように」という願いを込めて製作したピンクのリボンがきっかけです。
1980年代には乳がんの患者さんが増えつつありました。そんな中で乳がんの早期発見を啓発するイベントを開催し、ピンクリボンをあしらった商品を頒布、売り上げの一部を啓発団体や研究機関に寄附する動きがでたのです。
シンボルマーク「ピンクリボン」
ピンクリボンは、ピンクリボン活動のシンボルマークです。乳がんの正しい知識を広めるだけではなく、早期発見の重要性を呼びかけるために、世界共通で使用されています。
参考：認定NPO法人 J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動「認定NPO法人 J.POSHについて 」
認定NPO法人 J.POSH ピンクリボン運動
画像引用元：認定NPO法人 J.POSH「日本乳がんピンクリボン運動」
2021年に設立20周年を迎えた認定NPO法人J.POSHは、乳がん啓発を目的として設立されました。「すべての女性と患者さんとその家族のために」をスローガンに掲げ、「受けよう乳がん検査 乳がん早期発見で笑顔の暮らし」を合言葉に活動を続けています。
数多くあるピンクリボンのロゴですが、認定NPO法人 J.POSでは、ピンクリボンに団体名、そして「日本乳がんピンクリボン運動」というキャッチフレーズを加えています。啓もう活動のためには、目的が明確にわかるとより効果的ですよね。さらに、ピンクリボンの表と裏の色を少しだけ変え動きを出しており、より印象に残るデザインになっています。
参考：認定NPO法人 J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動「認定NPO法人 J.POSHについて 」
ワコール ピンクリボン活動
画像引用元：ワコールピンクリボン活動「ピンクリボン活動・ブレストケア活動」
下着メーカーとして知られるワコールでは、乳がんにかかわる活動（ワコールブレストケア）を通して、女性の「美しくありたい」気持ちを応援しています。
ワコールのピンクリボン活動のシンボルマークは、サイズチェックの象徴であるメジャーを用いています。メジャーでピンクのリボンをかたどることで、ワコールらしさを感じられることができますよね。「バストの美しさを守る使命」に加えて、「乳がんと向き合う決意」を表した形です。
参考：ワコールピンクリボン活動「ピンクリボン活動・ブレストケア活動」
ピンクリボンフェスティバル
画像引用元：ピンクリボンフェスティバル公式サイト
2003年から日本で開催されているピンクリボンフェスティバルは、がん検診受診率の向上を目指すだけではなく患者さんとその周りの人を支えるための活動にも取り組んでいます。ピンクリボンフェスティバルには、ソネットのPostPetの人気キャラクター「モモ妹」がオフィシャルメッセンジャーとして活動に参加。多彩な方法で、乳がん検診に関する啓もう活動をしているのです。
ピンクリボンフェスティバルのロゴは、ピンクリボンのシンボルマークに「PinkRibbon」の文字が描かれています。「ピンクリボン」の存在だけではなく言葉を意識し、どんな意味があるのか興味を持ってもらうきっかけにピッタリです。
おわりに
ピンクリボン運動には、ご紹介した以外にも沢山の企業が参加しており、多彩なロゴが使用されています。同じピンクリボンというモチーフでも、企業や団体のエッセンスが加わることで違った魅力があるのは素敵ですよね。
競合とはひと味違うオリジナリティを加えたい方はぜひ、他のピンクリボン運動のロゴにも注目してみてください。形や色遣い、そしてエッセンスを少し変えることで、色んな表情のロゴができることに改めて驚かされます。
