画像引用元:岩波書店
日本国内の出版社には、100年前後という長い歴史を持つ会社もいくつか存在します。出版業って意外と昔からあったんですよね。
そんな日本の出版社には、古くからロゴマークを掲げているところが多く、長年多くの方々に愛されてきました。読者によってはロゴマークですぐに出版社が分かるほど。
一方でロゴマークの重要性が認知されるようになってきた昨今、時代に合わせたロゴマークのリニューアルを行う会社も続々と登場しています。
そんな中で、もともとのロゴマークをリニューアルするのではなく、新しいものとのコラボレーションとしてロゴマークを作成して発表するという、他にはないスタイルを打ち出したケースがあります。
それが岩波書店。ひとつのプロジェクトとしてのロゴマークです。
伝統のロゴマークもステキですが、プロジェクトのロゴマークがとーーーってもキュートなものになり、世間を騒がせてくれましたので、今回ご紹介したいと思います。
※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。
伝統の種をまく人が、こんなにかわいいキャラクターになっちゃいました
大手出版社の中でも100年以上前に創業し、文芸書から学術書など幅広い分野の書籍を扱ってきた岩波書店。
国内外の古典的著作や専門書など、学術性の高いものも岩波書店の出版物の特徴です。また当初は古書店として歩みを始めた岩波書店ですが、翌年の1914年、つまり大正3年には夏目漱石の「こヽろ」を刊行し、本格的に出版業に乗り出しました。
創業当初のロゴマークは橋口五葉の「甕(かめ)」という作品を採用していましたが、1933年の岩波全書の創刊から、現在の画家ミレーの「種まく人」を題材にしています。
岩波書店と言えば、冒頭のシンボルマークを思い浮かべる人はとても多いと思います。
その伝統のマークが2018年SNSを中心に突如として大注目されます。なぜかと言うと、こちらの画像を見てください。
画像引用元:岩波書店
よーく見てくださいね。ちょっとズームしてみましょう。こちらです。
画像引用元:岩波書店
そうです、「種まく人」がなんと、トトロになっているではありませんか。かわいすぎてSNSで話題になるのも分かりますね。
実はこれ、宮崎駿監督による「トトロの生まれたところ」という本の出版記念のプロジェクトだったのです。
もとのマークの雰囲気をそのままに、デッサン風に描かれたトトロが、一生懸命に種をまいている姿がたまらなくキュートですね。
ロゴタイプも「IWANAMI+GHIBLI」となっています。
2018年のプロジェクトですが、現在でもホームページを訪れると、この「種まくトトロ」を見ることができます。
長年愛用しているロゴマークを、こんなにキュートなキャラクターで描くなんて、岩波書店の遊び心を感じられてほっこりするお話ですね。
参考サイト
岩波書店
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