国内外で注目されているさまざまなロゴマーク。多くの人の記憶と印象に深く刻まれるのには、実はさまざま理由があります。
その「理由」を知らないと、ロゴマーク作成で損をする可能性があるかもしれません。
そこでロゴマークラボでは、世の中に出回っているロゴマークの中から、皆様に「作成する上でこれは知っておいてほしい!」「参考にしてほしい!」というものをピックアップし、そのポイントをご紹介しています。
今回はビアンキのロゴマークを取り上げます!
ビアンキのロゴマークの歴史
画像引用元:BianchiJapan
ビアンキは、1885年にイタリア・ミラノで生まれた自転車メーカーです。現存する世界最古の自転車ブランドだといわれていて、2015年には創業130年を迎えました。創業者はエドアルド・ビアンキ氏で、社名はビアンキ氏の名前に由来しています。
幅広い車種を取り扱っていますが、特にロードバイクはツール・ド・フランスをはじめとした数多くのレースで勝利を収めていることで有名です。
ロゴで目を引く特徴的な青緑色はビアンキのコーポレートカラーです。「チェレステ」と呼ばれる色で、イタリア語で「青空」を意味します。
ひと目でビアンキだとわかるぐらい象徴的な色で、ビアンキが販売する自転車のほとんどでこの色が使われています。
チェレステの由来は諸説ありますが、イタリアのマルゲリータ王妃の瞳の色がモチーフになったという説が有力です。
ロゴ作成の参考にしたいポイント
ビアンキのロゴマークのポイントは「自転車メーカーならではの配慮」です。
ロードバイクはいかに速く走ることができるかが重視される乗り物であり、自転車メーカーのロゴ作成においてもスピード感の表現は大切です。
スピード感を表現する方法のひとつが斜体を使うことです。文字に動きが出て、前進する姿勢や速さを演出できます。
ビアンキのロゴでは斜体が使われており、このスピード感を表現しています。文字だけでなくアンダーラインも斜体であるため、より速さを感じやすいデザインだと言えるでしょう。
アンダーラインに使われている色は、先ほどご紹介したチェレステカラーです。この色を見ただけでビアンキのロゴだとわかりますし、アンダーラインによって力強い印象もプラスされています。
動いていても認識しやすいロゴマーク
ロードバイクやマウンテンバイクといったスポーツサイクルのフレーム素材には、アルミやカーボンがよく使われます。アルミやカーボン素材を用いたフレームは太く、デザインが大きく描かれるというのが特徴です。
そうしたフレームのデザインが強調されやすいという特徴を念頭において、ビアンキのロゴは文字が太く濃く書かれています。視認性の高いフォントを使い、フレームにおける視認性を高めているのです。
自転車メーカーであるビアンキは、フレームに自社のロゴが入った自転車を販売しています。ロゴが紙に印刷される場合とは違い、自転車の走行中などに見られることも多く、常に静止した状況でしっかりとロゴを見てもらえるわけではありません。
スピード感など自社が自転車で重視する要素を取り入れながらも、自転車が使われやすい状況を考慮したデザインに仕上げていると言えるでしょう。
あなたのお店や企業・チームのロゴマークを紹介させてください!
皆さんの会社やチームのロゴマークには、どんなストーリーがありますか?作成ポイントと合わせて、ぜひロゴマークラボへお寄せください!
ロゴマークラボの「独断!粋なロゴマーク」内および公式Instagramにて紹介させていただきます。
投稿方法
Instagramで「#ロゴマークラボ 」をつけてご投稿ください。
皆さんに共有したいと思ったロゴマークについては、当サイトから投稿アカウントへDMをお送りいたします。
キャプションに
・ロゴマークを使用している会社・チーム名
・ロゴマークに込めた思い
・作成の際に苦労した点、工夫した点
などを記載いただくと採用されやすくなりますよ!