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日本語でロゴタイプを作成する際に気を付けたいポイント

日本語でロゴタイプを作成する際に気を付けたいポイント

日本では、海外の企業やブランドと比較して、社名やブランド名をそのままロゴタイプに使用したものが多く見られます。読みやすくてシンプル、何より名前を覚えてもらいやすいというメリットがありますよね。

一方で、文字の読みやすさを最優先に作られるので、他社のロゴとの差別化が難しくなります。文字をデザインに組み込み、色や形で企業理念を表現しなければなりません。

ここでは、日本語を使ってロゴタイプを作成する際に知っておきたいポイントをご紹介します。

日本語ならではのフォントの選び方

日本語でロゴタイプを作成する際に、どのフォントを選ぶかが重要です。

日本語の社名や製品名をロゴタイプにする際、まず日本語表記にするかローマ字表記にするかを考えます。海外への展開を見据えてローマ字を採用する企業もありますが、日本語でしか表現できないものも。

フォントには欧文フォントと和文フォントがありますが、和文フォントだけでもかなりの種類が存在します。それぞれのフォントが与える印象を知った上で、伝えたいイメージを的確に表現できるフォントを選びましょう。

日本語ロゴでよく選ばれるフォントは?

一般的によく選ばれているのがゴシック体と明朝体です。ゴシック体は線の太さが均一で、文字が装飾されていないので読みやすいのが特徴で、真っ直ぐな印象を与えます。明朝体は線の太さに強弱があり、「ウロコ」という装飾が施されているのが特徴です。上質で洗練されたイメージがあります。

個性的なロゴタイプを作成したい時は、筆書き文字や手書き文字を選ぶのがおすすめです。筆書き文字は和風で伝統的なイメージがあります。ただし、若い世代にはあまり親しみがなく、ターゲット層が絞られてしまう可能性に注意してください。手書き文字は種類がとても多いので、他のフォントと差別化しやすいといった特徴がありますが、読みやすさの面では配慮が必要です。

オリジナルフォントにするのもおすすめ

また既存のフォントをベースにして、オリジナルフォントを作る方法もあります。日本語のロゴは、日本人にとっては読みやすく馴染みがあるので、親近感や安心感を与えることができます。慣れ親しんだ文字なので、多少の装飾や変形があるデザインでもすんなり読むことができるので、アレンジを楽しむことができます。

フォントが与える印象を理解した上で、伝えたいイメージに合うものを選んでください。

ひらがな、カタカナ、漢字の組み合わせ方

日本語はひらがな、カタカナそして漢字が混在しています。組み合わせを楽しめるのも日本語ならではですよね。それぞれの特徴を知った上で効果的に配置しましょう。

ひらがなの特徴

ひらがなは子どもでも読める文字ですので、どの世代からも親しみを感じてもらえます。やわらかい印象を与え、受け取る側との距離を縮めてくれる文字です。ただ、ひらがなばかりを使うと読みにくく感じることがあります。美しい曲線を活かしたデザインを楽しめるのもひらがなの特徴です。

カタカナの特徴

カタカナは外来語などのカタカナでしか表せないものがあります。デザイン性があり、漢字を使うよりも軽快で今風な印象を与えます。ひらがなと同様に、カタカナばかりが並ぶと読みやすさが低下するので注意が必要です。

漢字の特徴

漢字は知的で誠実といった印象を与え、信頼感を持たせます。ただ、多くの人が読めないような難しい漢字を使うと不親切な印象に。また、漢字ばかりだと固い印象になってしまいますので、丸みをつけるなどデザイン次第で印象を変える工夫が必要です。画数によってはバランスを取るのが難しいものもあり、ロゴタイプ全体としてのバランスを取るのが難しくなります。

全てを同じ文字で表すのではなく、ひらがなやカタカナと漢字を組み合わせるのもおすすめです。

ローマ字表記へのリニューアル

事業を進めていくなかで、海外進出をする時や事業の転換期で、ロゴをリニューアルすることがあります。その場合、日本国内で使うロゴとは別に、海外用のロゴを新たに作成することもあるでしょう。

ユニクロやエースコックは海外進出に合わせて、カタカナ表記をローマ字表記に変えました。楽天が漢字表記からローマ字表記に変わったこともよく知られています。また、くら寿司は世界各地で異なるロゴを使用していましたが、世界展開に向けてひらがなにローマ字を付け加えるロゴに統一しました。

海外進出だけでなく、何かしらの転機を迎えた際にリニューアルすることもあります。またターゲット層を若い世代へ広げる目的で、ローマ字表記に変えたという例もあります。

ロゴのリニューアルは控えるべき?

日本では伝統を大切にし、変わらないことが素晴らしいという考え方もありますが、変わることが悪いわけではありません。国内外問わず、カタカナやひらがなを使ったロゴは人気がありますが、伝わらなければせっかくのロゴも台無しです。ロゴの持つ雰囲気やイメージを維持しながらのリニューアルを検討することも時には必要です。

おわりに

日本語でロゴタイプを作成する際に気を付けたいポイントをまとめました。日本語ならではの特徴を活かしたデザインは人気があります。デザインにこだわって、日本語の素晴らしさを楽しめるロゴタイプを作成してください。

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