(画像引用元:ユニフルーティージャパン)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、バナナブランドとして知られる「CHIQUITA(チキータ)」のロゴマークを取り上げます!
1.チキータのロゴマークの歴史と由来
日本ではあまり知られていませんが、米国ではよく知られたバナナブランドの一つとして知名度の高いチキータ。ユナイテッド・フルーツ・カンパニーとして生まれたチキータは、1903年に定温輸送船を開発するなど、さまざまな功績を残しています。
そんなチキータのロゴマークが生まれたのは1944年のこと。バナナを擬人化したイラスト「ミス・チキータ」が書かれたロゴマークは、広告を中心に多用され、多くの人の印象に残るものとなりました。チキータの認知度を高めた功労者の1人は、間違いなくミス・チキータといってよいでしょう。
(画像引用元:RetrostoreDroopy)
1986年にはミス・チキータのイラストがラテン系の女性に変更。青字に黄色という配色も定着化し、今ではすっかりチキータの顔となっています。
(画像引用元:ユニフルーティージャパン)
2.効果的な宣伝がなされたシールのデザインコンテスト
創立から111年目となる2010年には、バナナに貼られるシールのデザインコンテストが開催され、18種類の全く異なるデザインのシールが採用されています。
(画像引用元:If It’s Hip, It’s Here)
全てに共通していることは、バナナをモチーフにしていること、そして青と黄色の配色がメインに使われていること。デザインは違えど、チキータのロゴマークを彷彿とさせる配色を崩さないことで、チキータのブランドイメージをうまく残しながら、効果的な宣伝を行った素晴らしい事例ではないでしょうか。
ロゴマークの認知度を高めることは、商品や企業自体の認知度を高めることにもつながります。チキータのように、キャラクターの認知度を高めたり、ロゴマークと同じ配色でデザインコンテストを行うといった取り組みは、人々の記憶に残りやすいうまい宣伝手段の一つではないでしょうか。
※参考書籍
ロゴライフ 有名ロゴ100の変遷(著:ロン・ファン・デル・フルーフト)