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ライフネット生命のロゴマークに秘められた思いとポイントは?

みなさんにとって保険は身近なものですか?
私にとっては正直あまり身近なものではなく、難しいもので本当に必要なものかわからないというような印象を持っていました。

しかし、2019年12月からはじまり世界的な流行となった新型コロナ・パンデミックでの影響で、いつどうなるかわからないという不安から、ここ数年間は保険と向き合う機会が多かったように感じます。

新型コロナの罹患では、本来の約款を拡大解釈し「みなし入院」というホテル療養や自宅療養も保険の給付対象とした時限的特例措置として給付金を受けとられた方も多いのではないかと思います。(※2022年9月26日〜はみなし入院の場合の対象者の範囲が縮小されています。)

かくゆう私も、保険の見直しを考えさせられた一人です。

今回紹介するロゴマークは、特徴的なシンボルマークや徹底した情報開示で「人とのつながり」「わかりやすさ」を訴求するライフネット生命のロゴマークです。

※本記事では、比較・検討のため著作権に規定された範囲内で画像を引用しております。そのため、引用画像の権利は著作者に帰属しています。

ライフネット生命の成り立ちとロゴネーミングの由来は?

ライフネット生命は2008年に開業したオンラインの生命保険会社です。若い世代が安心して子を産み育てることのできる世の中にしたいという思いから、業界初の試みが多く取り入れた企業でもあります。難しいをわかりやすくするために業界ではじめて保険料の中身を開示しており、人件費や店舗費等費用を抑えることで安い保険料を実現しました。2022年11月には保有契約件数が55万件を突破した、顧客満足度の高い会社であります。(2021年オリコン顧客満足度調査「医療保険ランキング」で総合第1位)

参考サイト:PRTIMES

ライフネット生命の社名由来

画像引用元:ライフネット生命

ライフネット生命は『生命のきずな』を直訳したものであり、インターネットを中心にサービスを提供することからの「ネット」、生命保険の本来の目的である「共助」の仕組みで人生を支える「セーフティーネット」としてお役に立ちたいという気持ちを社名として託したものだそうです。

こちらの社名は小野田隆雄さんという日本を代表するコピーライターの方が作られたもので、小野田さんはこちらの他にも資生堂やサントリー、三菱自動車など名だたる企業のコピーを担当されております。2014年には東京コピーライターズクラブが認定するコピーライターの名誉殿堂にも選出されているすごい方です。

小野田隆雄氏

画像引用元:東京コピーライターズクラブ  小野田 隆雄氏
参考サイト:ウィキペディア

人の顔のシンボルマークに込められた想い

ライフネット生命ロゴマーク

画像引用元:ライフネット生命

ライフネット生命のシンボルマークは人の横顔が描かれたもので、笑顔の人にも感じられるデザインです。親しみやすく、温かい、ユニークな表情をたたえた人の顔のマークはライフネット生命の創設の理念と会社像を具現化することによってうまれたものだそうです。何十、何百と描き続けた人の顔の中から、普遍的でユニークな表情を持つこちらのシンボルマークが生まれました。黄緑色のカラーは新芽のような若々しさを感じられるコーポレートカラーとして選ばれたものです。インターネットだからこその、お客様との対話の積み重ねによって、愚直にわかりやすさを追求し成長していきたいという願いや想いが込められているマークです。

確かにきちっとした規則的な図形のデザインよりも手書きでふんわり描かれた、どこかゆるい印象のこちらのデザインは親しみやすく温もりや安心感、人と人との絆のようなものを感じますよね。ラフな感じで描かれていることで「簡単そう」というイメージも湧いてきます。

松永真氏

画像引用元:PLAT 松永 真氏

こちらのシンボルマークは松永真さんという、これまた日本を代表するグラフィックデザイナーの方によってデザインされたものです。Benesseやバンダイ、カゴメ等そうそうたる企業のCIデザインを手掛けた方で大ベストセラーとなった「日本国憲法」のブックデザインをされた方でもあります。

そちらのブックデザインについても「憲法を人びとの身近にまで「引きずり下ろす」ため、形としては美しく力強いが、惨劇の記憶も折り重なる日の丸を、水玉模様のポップな柄にし、本文の活字も大きくした。一にシンプルな真っ当さを追求して。」と話されています。

参考文献:松永真、デザインの話。より

松永氏ブックデザインの日本国憲法の本

画像引用元:紀伊國屋書店

日の丸とポップな水玉模様、なかなか結びつかないですよね。
そして、身近に感じさせるためのシンプルなデザインというのが奥が深いです。

このような有名な方々の手によってライフネット生命のロゴマークは完成したわけです。簡単そうに見えるデザインも明確な意図があり、練られたコンセプトのもとで絶大な効力を発揮することがわかる例でした。FS

参考サイト:ライフネット生命

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