(画像引用元:日本テレビ)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は「日テレ」の愛称でおなじみの、「日本テレビ放送網」のロゴマークを取り上げます!
1.日テレのロゴマークの由来
日本初の民間テレビ局として、1953年に誕生した日テレ。60年以上の歴史を誇るテレビ局のロゴマークと言えば、見た目にも愛らしいこちらのデザインが有名ですよね。
(画像引用元:日本テレビ)
この左のキャラクターのメインカラーは元々緑でしたが、2003年から現在の配色に変更されています。「日」の中に輝くオレンジの球体は太陽を表しており、当時50周年を迎えた日テレが次の50年にかける、大いなるチャレンジ精神を表しています。
またゴールドは「伝統や栄光」、そして、かつて黄金の国と言われた「ジパング」、つまり日本を表しています。日本のテレビ放送を長く支え続けた日テレの、新たな決意が見て取れます。
2.意外な巨匠がデザインしたロゴマーク
ロゴマーク左側にデザインされているのは、1993年以降、日テレのマスコットキャラクターを務めている豚、その名も「なんだろう」です。
テレビや映画のエンドロールなどで見たことのある人も多いかもしれませんが、実はこのマスコットキャラクターは、あの宮﨑駿氏がデザインしたものだということは、あまり知られていません。
もともとは日本テレビ開局40周年用のマスコットキャラクターとしてデザインされたものでしたが、あまりの人気にその後も使用が続いているという、少し異色な経歴を持っています。しっぽの部分で「4」を描いており、前に進もうとする姿が探究心や「何かを生み出す力、未来への前進」を表しています。
3.0テレロゴマーク(開局60周年記念)
少し前までの日本テレビのホームページやテレビでは開局60周年ロゴマーク「0テレ」が使用されていたため、なんだろうを用いたロゴマークを見かけることはあまりなくなりました。しかし、これはロゴマークが「0テレ」に変わったわけではなく、あくまでも記念ロゴマークを前に押し出しているためということでした。
画像引用元:デザインのこと
最初の「日」の文字は、「0(ゼロ)」とも読めるような丸みのあるデザインになっており、これには「60周年を迎えた日本テレビも、ゼロからの新たなスタートを切ろう!」という、熱い思いが込められていたそうです。
4.開局70年の記念ロゴマーク(1年間限定)
そして今年日本テレビは開局70年を迎えるにあたり、1年間限定となる新たなロゴマークが発表されました。そのロゴマークがこちらです。
画像引用元:日本テレビ
ロゴマークは開局60周年を記念して作られた「0テレ」を残す形で、日テレの「ゼロ」と「70」をミックスした右肩上がりのデザインとなりました。「ゼロ」とも「日」とも見える輪の中を「7」をイメージさせる右肩上がりの矢印がどこまでも伸びていく姿を表現しています。キャッチコピーである「超える。超え続ける」と二度繰り返される言葉に込められているのは熱量であり、2つの要素によってかつてないほどの強い意思と挑戦のシンボルの意味が込められています。紫のカラーは「古希」の色であり、夜明け前の空に一瞬現れる紫をイメージしたものであるそうです。因みに60周年の記念ロゴマークも2013年の1年間は「還暦」を意味する赤が使用されていました。還暦、古希と長寿を祝うユーモア溢れる表現はテレビ局ならではですね。
歴史とともに変化していく周年記念ロゴマークと変わらずあり続けるコーポレートロゴマーク。それぞれに込められたビジョンや想いが伝わってきますね。はじめにご紹介したロゴマークなんだろうのデザインコンセプトは「身の回りにいる不思議で可愛い生き物」ということなので、2016年以降、再びなんだろうを見かけたときには、ぜひ「お帰り」と声をかけてあげてください。FS
※参考サイト
日本テレビ新ブランドマーク(日本テレビ)
日テレTOPICS「日本テレビ 開局70年記念のロゴ・コピーを発表」