画像引用元:STARBUCKS STORIES
仕事の合間、ほっと一息つきたいリラックスタイムに欠かせないアイテムと言えばコーヒー。コーヒーと言えばスターバックスといっても良いくらい、みなさまに愛され続けているスターバックス。その歴史やロゴマークについては「標準化を体現したロゴマーク| スターバックス」にてご紹介させて頂きました。世界84カ国、店舗数は 34,630 店(2022 年 4 月 3 日時点)と世界的な展開を見せるスターバックスのロゴマークは今では誰もが認識できるものであり、スターバックス=コーヒーとすぐに結びつくことと思います。今回ご紹介するのは世界中の人に認識されていると言っても良いスターバックスのロゴマークが現在の形になるまでを詳しく掘り下げていきたいと思います。
スターバックスロゴマーク
まずはロゴマークがどのように変化していったのかを繋げてみてみましょう。50年前にシアトルの1号店ができてから現在に至るまでの間にスターバックスのロゴマークは4度変更されています。つなぎ合わせることで現在に近づくにつれ、よりシンプルに変化していっていることがわかりますね。
画像引用元:RADFLAGGALLERY「有名企業ロゴの進化12選」
おなじみのロゴマークに描かれているのはモチーフはギリシャ神話に登場する人魚「サイレン」で時代の変遷に合わせてデザインも変えながら、海の精であるセイレンが美しい歌声で船乗りを誘惑するように、コーヒーの香りで世界中のお客様を魅了するという意味合いがあるようです。
画像引用元:STARBUCKS.
まず左上のロゴが1971年の誕生当初の初代ロゴマーク。こちらは黒いカラーですが本来はコーヒーの豆を思わせる茶色が用いられていました。現在のロゴのベースとなるもので中央のセイレーンが今よりも写実的に描かれていますね。この時代にはまだ知られていなかったスターバックスはビジネス内容が伝わえうように「COFFEE TEA SPICE(コーヒー 紅茶 スパイス)」という表記も入れられています。
右上のロゴが2代目のロゴマーク。1987年に買収されたことで、ロゴマークはよりユニバーサルで大衆を意識したものへと変更されました。人魚のモチーフはそのままに、よりシンプルな現在のロゴマークに近づいていますね。ビジネス内容が描かれていた文字部分も「COFFEE」の文字だけとなりました。そしてここでは黒ですが、カラーは緑×黒のものへと変更されました。
3代目となるのは左下のロゴマーク。1992年に変更されたロゴマークは、モチーフの人魚が近づいてきたようなクローズアップされたものでに下半身部分がほぼ消え、顔がよく見えるものに変更されました。
4代目はスターバックス設立から40周年を迎えた2011年に、長年続いてきた外枠と「STARBUKS COFFEE」の文字が排除され、人魚のモチーフが大きく描かれたよりシンプルな緑一色の現在のロゴマークとなりました。「STARBUKS COFFEE」という屋号の記載が無くなった理由としては、「コーヒー以外の分野にも多角的に攻めていきたい」というスターバックスの思いが反映されているそうです。
今ではビジネス内容が伝わるような表記がなくとも誰もが人魚の顔を見てスターバックスとわかる、認知度の高さがうかがえるロゴマークの一例ですね。このように文字がなくともデザインだけで認識できることこそロゴマークを活かしたブランディングの成功例と言えるでしょう。FS
参考サイト:
starbucks stories japan
LAKA「企業のロゴマークの歴史を調べてみた(スタバ編)」