(画像引用元:PR TIMES)
世界中のロゴマークに関するニュースを特集する「ロゴマーク最新情報!」
今回は、映画や演劇の制作・興行などを手がける松竹株式会社の120周年記念ロゴマークが完成したというニュースから、記念ロゴマークを作成する際のポイントについて考えます。
2015年で創業120年を迎える松竹株式会社。日本の老舗映画製作・興行・配給会社としても知られていますよね。
そんな松竹株式会社が、創業120周年を記念したロゴマークを作成しました。
(画像引用元:PR TIMES)
このロゴマークは、「伝統」「信頼」「高クオリティ」という、松竹のブランド要素が盛り込まれており、華々しい年を祝うように黄金色が使われています。また、松竹という名前から、左に松、右に竹のイラストを入れ、松竹らしさを表現しています。
松竹のように、創業年数に合わせてロゴマークを作成する企業・団体は少なくありません。メモリアルイヤーというのは良いPR材料になりますが、文章や口頭で伝えるだけではなかなか印象に残りにくいもの。今回のように、数字付きのロゴマークを作成することによって、PR内容を印象付けることができます。
また、記念ロゴマークはこれまでの企業の歴史や、今後の方向性などを示すためにも有効に働きます。例えば今回のロゴマークの場合は、黄金色にそれが現れているのではと考えられます。これは筆者の予測ですが、120周年という華々しい歴史を象徴するとともに、今後の松竹の明るい未来を表し、黄金色が使われているのではないかと感じました。
ここではもうひとつ、お手本になる記念ロゴマークをご紹介します。
ご紹介するのは、関西を中心に、国内300店舗以上を展開しているキリン堂が、2015年5月に創業60周年を記念して作成したロゴマークです。
(画像引用元:キリン堂ホールディングス)
ちなみにキリン堂が通常使用しているロゴマークはこちらです。
(画像引用元:キリン堂ホールディングス)
テーマカラーを揃えつつ、企業名の由来になった麒麟をモチーフに記念ロゴマークが作成されています。ロゴマークには、これまでの感謝の気持ちがわかりやすく明示されていることもポイントです。
キリン堂が60周年を迎えたこと、そしてお客様への感謝の気持ちが込められていること、企業名の由来をモチーフに作成されていることなどから、記念ロゴマークとしてとても素晴らしいものに仕上がっています。
記念ロゴマークを作成するときは、通常のロゴマーク作成のポイントに加えて、「何をPRしたいのか」「企業の姿勢や感謝の気持ち、将来への展望などが表れているか」などをポイントに作成すると良いのではないでしょうか。
※参考サイト
松竹オープニングロゴと松竹創業120周年のロゴを、 チームラボが制作(PR TIMES)
キリン堂は2015年で創業60周年を迎えます 60周年記念ロゴマークを制定(キリン堂ホールディングス)