1.はじめに
女性の美しさを下支えしているレディースアパレル業界。なかでもカジュアルスタイルのレディースアパレルは、その品揃えと安さから、若年層を中心に幅広い世代に愛されているカテゴリの一つです。アベノミクスで景気が上向いていると言われる昨今でも、消費者の財布の紐が固いのは、皆様も御存知の通り。その分、安くていいものを提供してくれるカジュアルアパレルに注目が集まっているというのも、アパレル業界の傾向の一つではないでしょうか。
そこで今回は、カジュアルスタイルのレディースアパレルブランドのロゴマークに注目し、業界全体の傾向と、マネしたくなるロゴマーク事例をご紹介します。
Point:カジュアルスタイルのレディースアパレルブランドが扱うロゴマークの傾向と事例をご紹介
2.カジュアルレディースアパレル ロゴマークの傾向は?
今回調査したのは、ファストファッションを含むカジュアルスタイルのレディースアパレルのブランド20社。その内の約半数が、ロゴタイプに力を入れていることがわかりました。フォントはさまざまでしたが、全体的にシンプルなフォントを採用しているブランドが多いようです。
また、ロゴマークを採用しているところも、ロゴタイプを囲ったり、塗りつぶしにしてロゴマークにするなど、全体としてシンプルな印象を受けました。イラストが入っているロゴマークは、どちらかといえば少数派。ブランド名のイニシャルをモチーフにしているものもあれば、ブランドイメージを抽象化したものまでさまざまでした。
「持つことがステータスになる ラグジュアリーブランドのロゴマーク事例」でもご紹介したとおり、アパレルなどのファッション系ブランドのロゴマークは、比較的シンプルなものが多いようです。アパレルやファッション系ブランドのロゴマークは、各アイテムにも掲載されるため、シンプルさや洗練さを押し出している場合、ロゴマークが前に出過ぎないものが選ばれているからなのかもしれません。
Point:全体的にロゴタイプに力を入れているブランドが多い
3.マネしたい!カジュアルレディースアパレルのロゴマーク事例
ロゴタイプに力を入れているところが多いカジュアルスタイルのレディースアパレルブランド。今回はその中から、ロゴタイプにひと工夫加えたロゴマーク、そしてシンボルマークを採用しているロゴマークの2つをご紹介します。
まずご紹介するのは、若年層に人気のブランド「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」です。
(画像引用元:LOWRYS FARM)
ロゴマークはブランド名を囲ったシンプルなもので、フォント自体もシンプルなものが選ばれています。ブランドのコンセプトである「飽きのこないベーシック感」「清潔なコーディネートの提案」と言う部分が良く出ているロゴマークといえるのでは。
一方、earth music&ecologyのように、シンボルマークを採用しているアパレルブランドもあります。
(画像引用元:earth music & ecology Japan Label(tumblr))
earth music&ecologyのロゴマークには、ブランド名の「earth(地球)」をモチーフにしたシンボルマークが採用されています。コンセプトの一つにもなっている、ナチュラルさやかわいらしさを兼ね備えたロゴマークとなっているのが特徴です。
シンボルマークを採用しているカジュアルスタイルのアパレルブランドが少ないことや、ロゴマークと標語の入ったカメラアプリが人気を博したこともあり、earth music&ecologyのロゴマークは、ターゲット年齢層に比較的よく知られています。
シンプルに抑えるのもひとつの方法ですが、earth music&ecologyのように、ロゴマークで他社とは違った展開をするのもひとつの方法ではないでしょうか。
Point:各アイテムの良さを押し出すためか、アパレルやファッション系ロゴマークはシンプルなものが多い
4.まとめ
■カジュアルスタイルのレディースアパレルのブランドロゴマークは、ロゴタイプのみで構成されているものが多い ■ロゴマークをさくせいすることで、他社とは違った展開を行うこともひとつの広報戦略となるのでは |