(画像引用元:グリコ)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回ご紹介する企業は、大手製菓会社として知られる「グリコ」ですが、今回はロゴマークではなく、皆さんおなじみの両腕を挙げてゴールラインを切る、通称「ゴールインマーク」について調べてみました!
1.グリコのゴールインマークの歴史と由来
大阪の道頓堀に、煌々と輝く巨大なネオンといえば、グリコのこちらのマークですよね。
(画像引用元:グリコ)
これはゴールインマークと呼ばれています。このゴールインマークが登場したのは1921年のこと。実はこのマークは、創業者である江崎利一氏自身が描いたものだそうです。
もともとグリコの商標を考えあぐねていた江崎氏が、たまたま神社の境内で子供たちが駆けまわる姿を目にし、健康の近道はスポーツであると感じたことから、ゴールインマークが生まれたとか。ちなみに具体的なモデルはいないものの、マラソン選手を始めとしたさまざまなスポーツ選手を参考にしているそうです。
この時、同時に「一粒300メートル」という有名なキャッチコピーも完成していますから、皆さんが知っているグリコのイメージは、既にこの頃から固まっていたと言えます。
実は初期のゴールインマークは、下記のように少しこわい顔をしています。
(画像引用元:グリコ)
そのことを実際に消費者からも指摘されたことから、1928年にはゴールインマークを少し変更し、より笑顔の柔らかな顔つきのものが採用されています。
通算6度の変更を経て、1992年には現在まで続く7代目ゴールインマークが完成。今でも道頓堀から人々の笑顔を見守り続けています。
2.ちなみにグリコのロゴタイプは?
現在のグリコのロゴタイプといえば、こちらの筆記体のもの。
(画像引用元:Wikipedia)
こちらは創立70周年、つまり現在最も新しいゴールインマークが生まれた1992年に誕生したもの。コーポレートカラーでもある赤を使用し、生き生きと変わる企業であることを伝えているそうです。
ちなみに「一粒300メートル」のロゴマークでもおなじみのお菓子「グリコ」といえば、さきほどご紹介したゴールインマークと赤い箱が印象的ですが、発売当初からあの赤い箱は変わっていないそうです。そう考えると、ロゴタイプに使われている赤は、まさにグリコを象徴する赤と言っても過言ではないのかもしれません。
※参考サイト
ゴールインマークの歴史(グリコ)
グリコ広報室(Twitter)