(画像引用元:サーティワンアイスクリーム)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は、全国的なアイスクリームのチェーン店として知られる「サーティワンアイスクリーム」のロゴマークを取り上げます!
1.サーティワンアイスクリームのロゴマークの歴史と由来
元々は米国で誕生したサーティワンアイスクリーム。2014年12月現在、40カ国に展開している世界規模の企業ですが、実は「サーティワンアイスクリーム」が現地の企業名になっているのは、日本と台湾の2カ国だけなのです。発祥の地である米国をはじめ、他の国々では「バスキン・ロビンス」という名前で親しまれています。
実際、ロゴマークをよく見てみると、英語で「Baskin-Robbins」と書かれているのがわかります。ではなぜ「サーティワンアイスクリーム」という名前が使われたのでしょうか。
これはバスキン・ロビンスが創業した当初の販売戦略と大きな関係があります。
創業当初、バスキン・ロビンスでは1ヶ月間(31日)毎日来店しても、違った味が楽しめるという意味で、31種類のフレーバーを用意していることを謳い文句にしていました。創業当初のロゴマークも、企業名より「31」の文字が目立つように作られています。
日本上陸の際、この販売戦略の部分が企業名として使われるようになり、日本では「サーティワンアイスクリーム」として親しまれるようになりました。
(画像引用元:B-R サーティワンアイスクリーム)
2.うまい!企業名と販売戦略をうまく表したロゴマーク
「サーティワンアイスクリーム」という企業名で展開しているのは日本と台湾だけですが、意外にもロゴマークは全世界共通。その理由は、先程もご紹介したとおり、ロゴマークに「サーティワンアイスクリーム」と「バスキン・ロビンス」の両方が含まれているからなのです。
(画像引用元:サーティワンアイスクリーム)
日本では「サーティワンアイスクリーム」という名前が浸透しているので、「Baskin-Robbins」の文字の部分に気づかなかった方もいらっしゃるかもしれません。「Baskin-Robbins(バスキン・ロビンス)」のBとRの部分が、うまく「31」を表しているというのは、何とも憎い演出ですね。
ロゴマークはポップで楽しいシーンを思わせるようなフォントが採用されているなど、実際にユーザーがサーティワンアイスクリームを口にするシーンを想定して作られています。商品ではなく、提供するサービスやシーンなどをうまく盛り込んだロゴマーク事例の一つですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※参考サイト
よくあるご質問(サーティワンアイスクリーム)
※参考書籍
ロゴライフ 有名ロゴ100の変遷(著:ロン・ファン・デル・フルーフト)