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自治体もロゴマークでブランディング!神奈川県開成町ロゴマーク作成

自治体もロゴマークでブランディング!神奈川県開成町ロゴマーク作成

(画像引用元:広報かいせい

世界中のロゴマークに関するニュースを特集する「ロゴマーク最新情報!」。
今回は神奈川県開成町ロゴマークが作成されたというニュースから、地域活性化におけるロゴマークの重要性について考えます。

神奈川県開成町は県の西部に位置する、2015年2月時点で約17,000人が暮らすのどかな町です。神奈川県内で最も面積が小さなこの自治体が、今注目を集めています。その理由は、少子化や人口流出に悩む自治体が相次ぐ昨今でも、人口を伸ばし続けている数少ない自治体だという点です。2010年には新たな小学校が開校するという、少子化に悩む日本の自治体では珍しい成果を上げています。

そんな開成町が、2015年2月1日に町制施行60周年を迎えるにあたり、町そのものをブランディングするという取り組みを発表。そのさきがけとして町の新たなロゴマークとマスコットキャラクターが据えられました。

自治体もロゴマークでブランディング!神奈川県開成町ロゴマーク作成
(画像引用元:広報かいせい

ロゴマークのコンセプトは「田舎モダン」。電車を使えば御殿場駅や平塚駅まで一時間圏内、小田急線を利用すれば1度の乗り換えで新宿駅へもアクセス可能な町という利便性の良さを持ちながら、田舎らしいのどかな風景が広がり、雄大な富士山も望めるという立地にある開成町は、まさに田舎と都会のちょうどいい部分を持ち合わせた自治体。そんな田舎でも都会でもない、程よい町の雰囲気を「田舎モダン」という言葉で表しているそうです。

ロゴマークに使われた淡い4つの色は、それぞれ「げんき」「うるおい」「きもちよさ」「いやし」を表しており、開成町に住む人々の活気や田舎ならではの美しさを表現しています。
また、デザインのモチーフには開成町を美しく彩るあじさいを採用し、町の名物を上手く表現しています。

さまざまな面における地域ごとの格差が問題視される中、アベノミクスでも地方創生は重点政策の一つと位置づけられています。
しかし地域を活性化し、一度離れた人々を町に呼び戻すのは簡単なことではありません。
こうした背景もあり、今回ご紹介した開成町や複合施設ハマミーナのように、最近では地域をブランド化するという戦略が、さまざまな自治体で取り入れられています。

ブランディングを成功させる鍵は、人々にその地域の良さを伝えることにあります。
デザインでその魅力を広く伝えることができるロゴマークは、ブランディング戦略において使い勝手の良いツール。開成町のように自治体をブランディングしようとするなら、自治体の良さをより伝えることができるよう、ロゴマークを改めて練りなおしてみるのもひとつの方法ではないでしょうか。

※参考記事
広報かいせい(開成町)
新ロゴでまち表現(タウンニュース)

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