(画像引用元:Wikipedia)
さまざまな企業・商品のロゴマークの由来やこだわりなどを紹介する「独断!粋なロゴマーク」。
今回は私たちの身の回りにある、ロゴマークやマークの意味や謎に迫る第一弾として、Bluetoothのロゴマークを取り上げます!
1.Bluetoothって何?
スマートフォンやタブレット、パソコンやイヤホンなど、さまざまな電子機器に見られるBluetoothマーク。
Bluetoothとは近距離で使用できる無線規格の一つで、スウェーデンに本社を置くエリクソン社が開発したものです。Bluetoothや近距離無線通信と聞くと何だか難しく聞こえますが、要は近距離のワイヤレス通信に特化した無線通信規格。Wi-Fiよりもその通信範囲は限定されますが、その分電気消費量が少なくて済むことなどから、多くのデバイスに使用されています。
1.Bluetoothマークの由来とは?
そんなBluetoothのロゴマークといえばこちら。
(画像引用元:Wikipedia)
これまでBluetoothを知らなかった方でも、このマークを見かけたことのある方は多いのでは?
Bluetoothを直訳すると「青い歯」です。ですからこのロゴマークは青い歯を…指しているわけではありません。
実はこのロゴマークの由来は、かつてデンマークの王を務めたハーラル・ブロタン(ハーラル1世)に由来しているそうです。
このハーラル・ブロタンは、自国デンマークとノルウェーを平和的統合に導いた人物として知られています。この功績にちなみ、産業やデバイスの違いにとらわれずに、さまざまな分野で共通して使える無線通信規格になってほしいという想いから、ブロタン(Blåtand)の英語音訳である「Bluetooth」という名前が付けられたそうです。
ちなみにハーラル・ブロタンはアイスランドの国章デザインにも絡んだ人物ですが、その話はまた別の回にご紹介します。
話をBluetoothに戻しましょう。そんなBluetoothのロゴマークには、実はハーラル・ブロタンのイニシャルがあしらわれています。
(画像引用元:Wikipedia)
ハーラル・ブロタンの功績を記した有名な文化財にルーン石碑が挙げられますが、このルーン石碑に使われているルーン文字(長枝ルーン)でハーラル・ブロタンのイニシャルであるH・Bと書き記すと、Hは*に似た形に、BはそのままBに似た形となります。
この形を組み合わせたのが、現在使用されているBluetoothのロゴマークなのです。*とBの文字、あなたには見つけられましたか?
ちなみにハーラル・ブロタンは、その英語音訳から「青歯王」という異名も付けられているとか。そう考えると、Bluetoothのロゴマークも、ある意味では「青い歯」なのかもしれませんね。
※参考サイト
ハーラル1世 (デンマーク王)(Wikipedia)